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2014年11月27日 (木)

黒人差別~アメリカに厳然と残る病理~銃社会 「撃たれるかもしれない症候群」という病

米中西部ミズーリ州ファーガソンで、
白人警官が黒人少年を射殺し不起訴になったことで、
住民と警官隊が激しく衝突した。

「黒人少年が命を落としたのに、
 白人警官におとがめがないとは悲しいことだ。
 アフリカから奴隷として米大陸に連れてこられた
 黒人の悲しい歴史に、悲劇の物語が加わった」

という声が当然強い。

大陪審の構成は、白人9人、黒人3人という構成。
大陪審が24日に決定した「不起訴」に強い批判が
渦巻くわけだが、この構成比率自体は、
州の人口構成比率からなるもので、
それ自体には「差別」という要素はないという。

もっとも、黒人が街の人口の約65%を占めながら、
地元警察は白人の割合が多いという。

BMWを運転していた3年前、盗んだと疑われて
白人警官に停車を命じられ、銃を突き付けられた
という40代の黒人男性は、

「運転手が黒人男性なら盗んだと疑われ、
 黒人女性なら売春でもうけたカネで買ったと疑われる」

と強調。

「元警官だった私ですら屈辱的な扱いを受ける」

と警察への不信感を隠さない。

今回の暴動では、警察署近くの商店で略奪が起き、
5軒以上の建物が放火されたというが、
こういうことをしては批判運動の正当性の点で
マイナスになる。

黒人少年を射殺し不起訴になった白人警察官、
ダレン・ウィルソン氏(28歳)は25日、
米ABCテレビのインタビューに応じ、

「良心の呵責(かしゃく)はない。
 撃たなければ、私が殺された」

などと正当防衛を主張した。

彼によると、パトカーの中で事情を聴いている最中に
もみ合いになり、銃をつかまれ、顔面も殴られたという。
「相手はすごい力で、5歳児が(プロレスラーの)
 ハルク・ホーガンをつかまえるような状態だった。
 それぐらい相手が大きかった」
と発砲した理由を述べた。

相手が黒人だったから撃ったのでは、との指摘に対しては、
「問題外だ」と否定し、
「相手が仮に白人だったとしても、事態は変わらなかった」
と主張したが、死人に口無し状態だから、
何とでも言えるだろう。

アメリカで黒人大統領が誕生したという「奇跡」がある
のに、黒人差別の状況は、場所によっては
昔と大差なさそうなことに衝撃を覚える。

背景には経済状況もあるというが、底辺にある根本的な
問題は、「銃社会」ということだろう。

「銃で自分の身を守る社会」は、他人に対して銃口を容易に
向け得る。

黒人に限らず、他者を射殺することが、
日本では想像もつかないほど容易に正当性を勝ち得る社会なのだ。

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