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2014年7月26日 (土)

八尋和美さん 指揮活動50年記念        東京混声合唱団 特別演奏会

1931年生まれで、東京混声合唱団の創設にも参加した
 八尋(やひろ)和美氏の指揮活動50年記念として、
東京混声合唱団の特別演奏会が
渋谷区文化総合センター大和田という長たらしい名の
さくらホールで開催された。

このホール自体は私は2回目だが、
知る人ぞ知るなかなか良いホール。

八尋氏は東京芸大卒業と同時に東混創立に参加し、
団員から指揮者になられた人で、その後、
全国の幾つかの合唱団の指揮者も務めてこられたが、
まず事前配布チラシのコメントによると、

 「昨年6月の梅雨どき、風邪をこじらせた私は、
  全ての仕事を断り自宅に引き籠っていました。
  その暗い雰囲気の中に突然差し込んできた光が、
  この度の東混演奏会への指揮依頼のお手紙でした」

とあり、さらに当日のプログラム(と事前配布チラシ)には、

 「2002年に私的な事情により団を辞してから10年以上
  になります。既に遠い立場の私に、再び指揮をする機会を
  頂いた事はこの上ない光栄の至りです」、と書いている。


指揮  八尋和美

ピアノ 若林千春

尺八  関 一郎


1.パレストリーナ
 (1)バビロンの川のほとりで
 (2)鹿が谷川を慕うがごとく

2.グレゴリア聖歌  アヴェ・マリア

3.ビクトリア
 (1)アヴェ・マリア
 (2)おお大いなる奇跡

4、ヨハン・バッハ   人生は影のごとし

5.シュッツ  全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ

6.J・S・バッハ   われ汝を捨てず、されば祝福したまえ

7.メンデルスゾーン  いと高き神に栄光あれ

 (休憩)

8.柴田南雄  追分節考

9.ピアノの若林千春氏の編曲で
 (1)今ひとたびの(映画「会議は踊る」より、ハイマン作曲)
 (2)アニー・ローリー 訳詞=山上路夫、作曲=スコット)
 (3)島唄  宮沢和史 作詞作曲
 (4)月の砂漠  加藤まさを作詞、佐々木すぐる作曲
 (5)だんご3兄弟
  作詞=佐藤雅彦&堀江由朗、作曲=内野真澄&堀江由朗


アンコール
1.となりのトトロ
2.河の流れのように
3.ブラームス 別れの歌


全体的に構成の妙と内容の充実度で、素晴らしい演奏会だった。

前半では、西洋の、特に教会音楽の世界が、
それぞれ優れた作曲家たちの作品で提示され、
その響きの透明さと清冽さ、峻厳さ、温かさなどに浸った。

ハインリッヒ・シュッツ(1585年~1672年)は
有名なドイツプロテスタント音楽の巨匠。

ヨハン・バッハは、ヨハン・セバスチャン・バッハの大伯父。

Tomás Luis de Victoria (1548年~1611年)は
スペイン生まれ。ローマに移り、パレストリーナに師事した
と言われている。


後半は前半の趣とガラリと変わって、日本のうたの世界。

特に柴田南雄の「追分節考」は圧巻。
いわゆるシアターピースで、4種の基本となる題材を記した
楽譜はあるものの、確定したスコアは存在しない。

すなわち、そのときそのときで、指揮者なり演奏者たちが
素材の順番や組み合わせを選択して即興演奏していく、
というものだ。

この日は、ステージに女声がならび~特定の人が
  「お」「い」「わ」「け」などのキッカケを誘導する文字の
  記された紙(プラカード)を持ち~
客席通路に男声が立ち、女声のトーンを基盤として、
特定の男声が1人ずつ歩きながら追分を歌い出す、
という流れが創り出され、
途中から素材の1つである尺八演奏者が客席後方から登場
して通路を歩きながら吹く、という展開のものだった。

一気に開場は「日本の空気」に変わり、それに浸った。
私は日本民謡は好きだが、
それらをなかなか聞けない状況の日本のこんにちの
世相の中、極めて峻烈な印象を聴衆に与えたのではないか、
と想像できる。


編曲について

島唄、月の砂漠、だんご3兄弟の3つは、ちょっとマジメすぎ。
もっと大胆にして欲しかった。

アンコールでの
「となりのトトロ」はアカペラ、暗譜で歌われ、演出も含めて
  ユーモアがあって楽しかった。
「河の流れのように」はピアノ伴奏で。
ブラームスの「別れの歌」はアカペラで歌われた。

アンコールの3曲の編曲はとても良かった。


八尋さん、見た目ではとてもお元気で、
この歳まで音楽に関われるなんて羨ましい。

アンコールの前、会場への挨拶があり、次いでまず、
来場されていた田中信昭さんの紹介。

来場していた東混OB~八尋さんと同世代か少し後輩の
 世代~ への呼びかけ。
そして、八尋さんが各地で指導している合唱団への
 呼びかけ、があり、それぞれの方々が起立して応えていた。


私は実はこの日の朝、みぞおちの奥(胃?)が痛く起きれず、
午後病院に行った。
ストレスと熱中症手前の体温調整の乱れらしい。
終日体調絶不調だったが、夜、東京混声合唱団の
美しい合唱に元気が出た。とても癒された演奏会だった。

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