« フィラデルフィア管弦楽団~Eテレの放送より   フィラデルフィア サウンドは健在 | トップページ | 二期会WEEK 第三夜 オペラ朗読劇 「三浦環物語」 »

2014年6月23日 (月)

都議会での女性侮蔑ヤジ問題の本質について

1.今回のこの件での「ポイント」はこういうことだと思う。

(1)いまだに「男社会という幻想」を引きずっている男が
   多数いる都議会議員は、結局のところ「女性のことなど
   何も考えていない」、ということ。

(2)今回の発言は軽微なヤジという類のものではなく、また、
   塩村さん個人だけに関する問題ではなく、
   「全女性に対する侮辱発言、差別発言である」ということ。

(3)こんな発言が会社、企業で生じたら大変なことになる。
   対処の濃淡は多少会社にもよるだろうが、
   一番軽い対応でも不問はあり得ず、軽くても訓戒とか、
   厳しい場合は異動、減給、降格、ということも高い確率で
   有り得る。

(4)スポーツの世界でも、差別発言に対して厳しい対処が
   なされる時代である。

(5)慣れた議員なら、その場で「何ですか、今の発言は!」
   と反撃できただろうが、塩村さんは議員成り立ての
   初の意見表明の場、10分と限定された時間内で複数の
   言及をしたい、とのことから、苦笑するしかなかった。

   最低でも議長が、「問題発言ですよ。止めてください」
   とすべきだった。
   しかし、それどころか、議場では笑い声が生じた、という現実。


2.今回の件の本質について

 「イジメ問題」や「ヘイトスピーチに対する対策」が何も為されて
  いないことと根は同じ。土壌は同じである。

 ある問題が起きると、ある人々はしばしば、その発言者個人
 に対する皮肉を言い揶揄することで問題をはぐらかす、
 ということをする。

 典型的なのは、イジメ問題が起きたとき、
  「イジメられた側にも問題があるのではないか?」という、
 あの全く何の解決も生まない不毛で意味の無い批判だ。

 今回の事態も、これだけ女性の人権や少子化問題が言われて
 いる時代にあって、それらを全く真面目に考えていない証拠
 としての発言であり、前時代的発言と言える。


3.推移等、記録

(1)まず、「知らばっくれ」状況等についての記録
  ①ヤジを飛ばしたこのとについて都議会議員全員に聴取
    したところ、全員が否定。
  ②鈴木都議の会見に先立ち、都議会自民党の吉原修
    幹事長がヒトゴト的なコメントしていたが、
    彼は鈴木氏のすぐ後ろにいた。
    会見で記者がその点を突っ込むと、
     吉原~「いや、私は(鈴木氏のヤジは)聞こえなかった」
     記者~「寝ていたんですか?」
     吉原~「寝てなんかいない」

(2)人間の集団心理について
   こういうことが起きると、
  ①まずは「大袈裟に拡大しないよう」と「身内を守ろう」とする
    空気ができる。そしてマスコミにかかわるまいとする。
  ②次に、世論的にそれはムリだと判ると、今度は一転して、
    「おい、俺まで疑われるだろう! 早く名乗り出ろ!」と翻す。

  存在する本質的問題を解決しようとするのでなく、
  多くは自分を守ることが第一義となる。

  あまり報じられていないが、某局のキャスターが、塩村さんに
  「だいたい誰だか(複数)判ってるんじゃないですか?」と
   尋ねると、
  「そうですね。判っています。でも、自分から名乗り出て欲しい
    んです」と答えた。
  これは「犯人たち」に対する相当な「プレッシャーかけ」のはず
   だが、「知らぬは当事者たち」というところだろう。

(3)海外等反響
  CNN、ロイター通信。ネットでの抗議署名、8万件を超えて
  いる。

(4)ヤジ発言の鈴木章浩議員、塩村議員に直接 謝罪
  数日前も「鈴木議員では」とウワサが生じたとき、
  彼は「僕はやっていない」としていただけでなく、
   「そういう発言者は辞職に値する」とまで言ってた。

  なお、鈴木章浩都議が掲げる政策10カ条の中に、
   「子育て支援の充実」、「女性が働きやすい社会の実現」
  という標語があるが、こういうのを「ウソ八百」という

   <鈴木章浩都議が掲げる政策10カ条>
    1.東京の景気回復の早期実現
    2.エネルギー改革の実現
    3.防災対策の推進
    4.急速な高齢化社会に対する施策の充実
    5.医療改革の推進
    6.子育て支援の充実
    7.女性が働きやすい社会の実現
    8.教育改革の推進
    9.障害者支援の充実
    10.沖ノ鳥島、南鳥島の資源調査・活用の推進


4.その他の暴言ヤジ行為者
  鈴木章浩議員1人ではないはず。当人も「結婚しろ」とは
   言ったが、
  「産めないのか」とは言っていない、としている。
   
  ①東国原英夫氏のコメント
    「(議場の他の人が) 聞こえてないわけがない。
     経験から、そう言えます」

  ②フライデー情報が面白い
   都議会は、鈴木章浩議員以外の発言者を確認することをせず、
   としてこの件での幕を下ろしたが、面白いのは、
   27日発売の「フライデー」が普段からの「ヤジ魔」として、

      川井しげお(中野区)
      秋田一郎(新宿区)
      中野文孝(文京区)

     の名を挙げたほか、
   石破幹事長が
  「鈴木と来代勝彦(港区)が発言したと名前が挙がっている
   ようだが」
   という発言を紹介している。
   
   そして、その4人のうち、秋田氏と来代氏については写真を
    掲載し、インタビューの回答を乗せているのが面白い。

  ③自民党都議 山加朱美議員に問う
   あなたは、議場の席の位置からして、ヤジを間違いなく聞いた
   はずだ。
   にもかかわらず、TV記者のインタビューにはそそくさと
   逃げ歩く中、
    「私は聞こえませんでした」と発言した。
   
   あなたがしたこと=あなたの行為はこういうことだ。

   「自分と自民党都議は守ったかもしれないが、
    女性にもかかわらず全女性の人権と誇りを無視し、
    裏切ったのだ」
   
   恥ずかしいとは思いませんか? 女性として。


④石破幹事長 「他も名乗り出ろ」
  選挙対策責任者としては当然

  都議会は鈴木氏1人以外を封じ込めようとしているが、
  自民党 石破幹事長が待ったをかけた。このままでは、
  次回の都議会議員選挙で自民党の議席が減るのは
  目に見えているので、選挙総責任者としての幹事長の
  立場からして当然の明言だ。
  
  仮に女性の人権とかヒューマニズムとなどからのものでは
  なかろうと、理由は何でもいいから、
   「うやむや」に対する「待った」の表明は待望だ。


5.塩村さんをからかうサイトをアップする人や行為について

  間接情報(直接のFB友人ではない人のアップ)で知ったが、
  塩村さんが昔、さんまの番組に出て、恋愛のことを語った
  ことがある ということを伝えるサイトを、
  そうした 「彼女の過去」 を、さもからかうかのように
  アップしている人が複数いるようだ。

  それについての私の感想はこう。

  「そういうアップは下劣なマスコミがやること。
   塩村さん個人のこれまでの人生と、
   今回の問題は全く無関係。
   そういうのをアップして「面白がる」行為は、
   今回の議場のヤジと大差ない」

  「また、そういう行為は、「イジメ問題」が生じたとき、
    「イジメられた人にも問題があったのではないですか」
   という、ありがちな、不毛で何の解決にもならない批判に
   とてもよく似ている。厳に慎むべし」


6.政治家、軽い人間の多数化、烏合化
  中間貯蔵施設建設に関して、「最後は金目でしょ」と発言
  した石原伸晃環境相は「軽い議員」の象徴的1人。

  福島県内へ謝罪行脚を行ったが、
  地元の住民の中からは、「カネメー!」とのヤジもあった
  という。これは拍手を受ける種類のヤジ。

« フィラデルフィア管弦楽団~Eテレの放送より   フィラデルフィア サウンドは健在 | トップページ | 二期会WEEK 第三夜 オペラ朗読劇 「三浦環物語」 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック