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2014年5月24日 (土)

中央区交響楽団 創立20周年記念演奏会   マーラー 交響曲 第9番

1994年に17人でスタートしたという中央区交響楽団を
ミューザ川崎で初めて聴いた。
したがって、創立20周年記念演奏会と命名されていた。

指揮者の野津如弘氏は1977年生まれで、
早大第一文学部→東京藝大楽理科
→フィンランド国立シベリウス音楽院指揮科、
という経歴を持つ。

今回のきっかけは、演奏会情報誌で知り、
マーらーの9番をミューザ川崎で聴ける、ということに尽きる。
もちろん、初めて聴くアマオケと指揮者、という点も
興味深かった。

指揮;野津如弘

曲目

1.リスト 交響詩「レ・プレリュード」

 (休憩)

2.マーラー 交響曲 第9番


開始前のホール内で、
 「演奏が終了してすぐの拍手はお控えいただきますよう、
  お願いします」というアナウンスがされていたのは珍しい。
けれど、賛成だ。

折に触れ、何度も書いてきたが、賑やかに終わる曲ならともかく、
静かに深い余韻の中で終わる曲でも、
 「これで曲が終わりなこと知ってます」と言わんが如く
我先に拍手するヤツと遭遇したときほど興醒めすることはない。
最近は、特に都内の演奏では、聴衆のレベルも欧州の
それに近づいてきたようで、曲が終わっても指揮者が動くまで
拍手が起きない、余韻を楽しむ状況が確実に増えてきたが、
それでも割合としては未だ少ないかもしれないことを考えると、
こうしたアナウンスは本来「笑ってしまうこと」とはいえ、
現状、なされることはやむを得ないというか、
好ましいこととさえ言えるかもしれないのだ。

さて、感想。

1は緩急のメリハリはよい。
指揮者が動作で特にゆったりしたところでの振りは丁寧で
柔らかくて良いが、キビキビしてところでは、
あんなに強引に大きく振らなくもいいのにな、と思う。

中間部のPastorale に入ってすぐ、201~203小節の
ホルンソロがちゃんと吹けないのは惜しい。
ここは決めたい。
なおこの部分はシャープ3つだが、実質ホ長調。
ここから嬰ハ短調に行き、210小節からイ長調に入って
クラリネットが出る、と以降する美しい部分。


 2後半のマーラーの9番

出だしからコンマスの大きな積極的な動きが牽引力を
感じさせてとてもいい。
ところが、途中から疲れたのか、しだいに普通の感じなり、
それ以降、他の楽章も含めて、おとなしくなってしまったのは
残念だった。
さすがに終楽章はやや元気さを取り戻したが、
第1楽章の出だしほどではなかった。

演奏は予想以上に立派だった。
創立20年でこの曲に挑むこと自体に敬意を表するが、
それだけでなく、内容としてもなかなか良かった。

第2楽章は内容的に曲想的に変化対応が難しい楽章だが、
なかなか良かったし、
スピードと技術において難度の高い第3楽章も
大きな乱れはなく立派に演奏し、
終楽章の偉大なアダージョに入った。

終楽章では、124小節から129小節にかけての
クライマックスもよく盛り上がっていて良かったし、
特に曲の最後、終わりから2小節のヴィオラによる
2分音符の3連符によるゆったりとした閉めは、
それこそたっぷりと豊かに美しく響かせ、
 「プロオケもなかなかここまで気持ちを込めてやる演奏は
  少ない」と言えるくらい、
実に美しく素晴らしいエンディングだった。

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