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2014年4月19日 (土)

東京混声合唱団 第234回定期演奏会     山田和樹さん 音楽監督就任記念演奏会    ルネ・クラウセン 二重合唱のためのミサ曲

東京混声合唱団の第234回定期演奏会を
第一生命ホールで聴いた。
この演奏会は、山田和樹氏の東混 音楽監督就任記念
と銘打たれている。

演奏曲目は

1.バッハ 来たれ、イエスよ、来たれ  BWV 229

2.ルネ・クラウセン 二重合唱のためのミサ曲 2011年作品

 (休憩)

3.間宮芳生 合唱のためのコンポジション 第5番
        「鳥獣戯画」 1966年作品

4.三善 晃 混声合唱のための 地球へのバラード 1984年作品

2曲目のルネ・クラウセンの「二重合唱のためのミサ曲」が
衝撃的だった。

その曲の終了後、休憩に入ったロビーでは、60代の男性が
友人に、
 「素晴らしい曲だったねえ。よく書けているねえ」
と何度も感嘆していたが、全く同感の思いで聞いていた。

作曲者は1953年生まれで、ミネソタ州の学校の合唱団で
長く合唱指導をしてきた人。
2011年の作品で「3.11」を特に意識したり起因したものでは
ないだろうが、「キリエ・エレイソン」から開始する
伝統的なミサ曲形式に則りながらも、
静謐な美しい和音を基調とした実質的にはレクイエムを
想わせる曲想。

絶えず長2度でぶつかる響きのなんという美しさだろう。
合唱の響きや技術を知りつくした人が書いた作品だ。

殺伐とした現代においても こうした美しい作品が書けるという
意味では衝撃的でさえある曲だった。

今後、日本でもどんどん演奏されていくことは間違いない。
そういう予感を持った、というか、確信した。実に見事な曲。

その曲が入ったCDが2013年の合唱部門のグラミー賞を受賞
したとプログラムにあったので、帰宅後、アマゾンで即買いした。


演奏会全体は、さすが、プロ合唱団の演奏会というものだった。

間宮さんの曲は初演から50年近く経っているのに、
いまだに斬新で面白い。
アマではできない演奏だった。

格調高いバッハで開始し、上記2曲があり、
谷川俊太郎さんの詩に作曲した抒情性の素晴らしい作品である
三善晃の曲でしめくくる、という、
新ヤマカズさんの選曲の良さにも脱帽だ。

なお、ステージには客席から見た景観としては邪魔なくらい
マイク4本立っていたので、ライブ録音されたようだ。
だとすると、クラウセンの曲は先述の1枚しかなく、
合唱のためのコンポジション第5番も1枚あるだけなので、
心待ちにしたい。

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