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2014年4月19日 (土)

平野玲音さん&菅野祥子さん ~ ウィーンから 一時帰国  「春なのに」をライブで聴けた

チェリストをご両親に持ち、9歳から山崎伸子氏に師事して
チェロを習うも音大には行かず、東大で美学芸術学を専攻
した後、2006年にウィーンに留学され、
ウィーン・フィルの G.イーベラー氏に習いながら、
現在もウィーンで室内楽等の演奏会を行い、1年に2度ほど帰国
して国内でも演奏会を開催している平野玲音さんの演奏を
生では初めて聴いた。

私が彼女を知ったきっかけは、幸田浩子さんがCDで録音
した 「春なのに」 を聴いて感動したことから始まる。

その作曲者が既に何度も書いたが、幸田さんの東京藝大時代
からの友人で、現在はウィーンでウィーン少年合唱団の
ボイストレーナーもされているメゾソプラノ歌手の菅野祥子で、
菅野さん自身も、幸田さんのレコーディングの後から、
ウィーンでこの曲単独のレコーディングを行ったのだが、
そのときの伴奏形態がピアノとチェロというもので、
その演奏に加わったのが平野さんだった、というわけである。

今回の平野さんの一時帰国演奏会では、
待望の菅野さんとの共演があるので、楽しみにして出かけた。

ピアノは、パリ高等音楽院のピアノ科と室内楽科を
一等賞で卒業した金子薫さん。

会場はトッパンホール

演奏曲目は

1.ベートーヴェン 「魔笛」の主題による7つの変奏曲

2.ブラームス 2つの歌曲
 (1)鎮められた憧れ
 (2)聖なる子守歌

3.ロンベルク(1767~1841)
  オーストリア民謡によるディベルティメント

4.シュトルツ(1880~1975)
  ウィーンの森に出かけて

 (休憩)

5.リヒャルト・シュトラウス ロマンス

6.フェスティル(1859~1951) 3つの夜想曲
 (1)夜想曲
 (2)月夜
 (3)全ての悲しみは去る

7.ショパン 「悪魔のロベール」の主題による大二重奏曲

8.菅野祥子 春なのに

アンコール 菅野祥子 「波雫(なみだ)」


先述および以前に数回書いているので、以下重なるが、

陸前高田市出身のメゾソプラノ歌手で、
現在はウィーン少年合唱団のボイストレーナもされている
菅野祥子さんは「3.11」時もウィーンで事態を知り、
数日間の沈黙の後、意を決して作詞作曲した曲が
  「春なのに」 だった。

CDとして先に世に知らしめたのは、
菅野さんの東京藝大時代からの友人 ソプラノの幸田浩子さん
だった。

私は幸田さんのCDで「春なのに」を聴いて感涙し、
作詞作曲者の菅野祥子さんによる録音は無いのかと
サイトで調べると、
同じくウィーン在住のチェリスト平野玲音(れいね)さんのHPに
辿り着き、ほどなく菅野さんも録音されたことを知った。

菅野さんの原曲では、平野さんがチェロを演奏し、
台湾出身で同じくウィーン在住の呉 睿然(ウー・ルェイラン)さん
がピアノ演奏と楽器伴奏部分の編曲を行っている。


この日は、平野さんとジョイントのかたちで、CD化以降、
菅野さんの初めて帰国コンサートとして「春なのに」他数曲を
トッパンホールで聴かせてくれた。

充実したコンサートだった。
平野さんの音色は、強さとかは無いが、常に優雅、
エレガントでシックな音色だ。

ソロも端正で良い演奏だが、特に彼女のオブリガートでの
音色は格別なものがある。
ゾクッとするほど魅力的だ。
このことは、終演後、ロビーでお母様とお話しさせて
いただいたときも、伝えた。

コンサートの最後で、菅野さんが「春なのに」歌うと
大きな歓声が起き、手を高々と上げて大きく拍手する人が
多数いた。

悲しい曲だし、菅野さんは決して大きな声量で歌ったわけでは
ないのに、それまでと聴衆の反応に大きな変化が生じたのは、
やはりこの曲を聴きたいと思って来場した人が多かったこと、
あるいは会場から出るとき客席を見ると、
ハンカチで目を拭く人が何人もいたので、初めて聴いた人にも
深い感動を伝えたのが判ったので、
そうした気持ちの表れからのものだったのだ。

深い感動を秘めた曲。


なお、菅野祥子さんのオリジナル調性はイ短調。
寺嶋隆也さんのアレンジにで幸田さんが歌っている調性はロ短調。

アンコールでは、菅野さんの新作の「波雫(なみだ)」を披露した。

終演後のサイン会で、私は菅野さんに、
持参したサイン入り幸田さんのCDも見せながら、
 「8月の大賀ホールでの幸田さんとのデュオ・コンサート
  のことを聞きました。ぜひうかがおうと思っています」
と言うと、
菅野さんは少し驚いたように、あらためて私の顔を見た。

なお、会場ロビーには、平野さんと菅野さんのCDのほか、
陸前高田や気仙沼に関する有料資料が複数販売されていた。
寄付にもなるし、1冊購入した。

以下、再度、「春なのに」の詩を掲載しておく。

      春なのに

 桜咲く季節がまた訪れるこの年 僕は一人たたずみ波の音を聴く
 空青く果てしなく 山の青 海の青 一つに交わって僕は凛とする
 春なのに 春なのに 何かがこぼれていくよ
 春なのに 春だから 僕はさよならを言うよ

 駄菓子屋の曲がり角いつも匂いは一緒で、
 犬のポチがワンと鳴く変わらない風景。
 朝市の匂いも人のざわめきもまだ、
 僕の中に生きている、変わらない風景。
 春なのに、春なのに、何かがこぼれていくよ。
 春なのに、春だから、僕は前だけを見るよ。

 お前が奪っていった大切なものはみな、
 夜になれば空が映し出すだろう。
 手をつないで歩いたお寺のわきの細道、
 一本松はきっとなにも忘れない。
 いつの日か、僕もまた、一つになれると信じて、
 春なのに、春だから、僕は前を向いていくよ。
 春なのに、春だから、きらめく海も風の音も
 春なのに、春だから、僕は前を向いていくよ

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