« 坂 茂さん プリツカー賞(建築のノーベル賞)を受賞 役に立つ建築~被災地を積極支援 | トップページ | 須藤慎吾さん CD発売記念 オペラ・コンサート »

2014年3月28日 (金)

小林沙羅さん 充実のリサイタル CDリリース記念 リート歌手としての大きな成果

3月5日付けで書いた(注)ソプラノ歌手 小林沙羅さんの
初CDリリースを記念してのリサイタルが紀尾井ホールで
行われた。

紀尾井は昨年の記念すべき初リサイタル以来の
東京公演のホールでもある。

初CDリリース記念なので、当然ながらこの日のプログラムは、
CDに収められている曲が中心となっていたが、
もちろん全て同じではなくて、

①CDには無いが、この日歌われた曲もあるし
  ~シューマン「私の庭」
   グリーグ「バラの時」
   ベッリーニ「行け、幸せなバラよ」
   山田耕筰「この道」、「曼珠沙華」

②CDにはあるが、この日は歌われなかった曲もある
  ~管野よう子「花は咲く」

ピアノはCDでの共演と同じく 森島英子さん

プログラムは以下のとおり

1.シューマン きみは花のよう

2.  同   ジャスミンの茂み

3.  同   私の庭

4.  同   蓮の花

5.  同   春が来た

7.シューベルト 野ばら

8.モーツァルト すみれ

9.グリーグ バラの時

10.ヨーゼフ・マルクス そしてきのう彼は私にバラをくれた

11.リヒャルト・シュトラウス ≪乙女の花≫
 (1)矢車菊
 (2)けしの花
 (3)きづた
 (4)睡蓮

 (休憩)

12.山田耕作 この道

13.  同   からたちの花

14.  同   曼珠沙華

15.中田喜直 さくら横ちょう

16.別宮貞雄 さくら横ちょう

17.ベッリーニ 行け、幸せなバラよ

18.トスティ バラ

19.レスピーギ 最後の陶酔

アンコール
1マスカーニ 花占い
2.小林沙羅作詞&作曲 えがおの花


全体として、すこぶる見事な内容だった。
一気呵成に歌い、聴かせてくれた、そんな内容だったが、
しかもそれは、力任せとかでは全くなく、極めて自然で瑞々しく、
情感と理知のバランスが見事な歌唱と言える。

CDでは~初だから当然といえばそうだが~多少、
気負い過ぎる、やや過多な表現が無いわけではなかったが、
この日はその「肩の力は(良い意味で)抜けており」、
いっそう自然体な息遣いによる歌唱だったと思う。

歌手がリサイタルで20曲前後歌う場合、
少し完成度が足りない曲が2~3曲あるのがむしろ普通
に想えるのだが、この日の沙羅さんは皆無だった。

CDリリース記念ゆえ、自信を持って歌い込み録音した曲集の
ステージ披露だから、当然と言えばそうかもしれないが、
しかし、ドイツ語、日本語、イタリア語のいずれもクリアな発音
で会場の隅々まで届く美しく凛とした声による歌唱は
実に見事だった。
稀に見るほど完成度の高い、充実したリサイタルだった。

ホールの良さということはもちろんあるけれど、
この若さで、これだけ完成度の高いリサイタルが
できる人が他にいるだろうか?

アンコールの「花占い」は、この日、初めてオペラアリア的な
歌唱によるもので、オペラアリアの歌唱力の素晴らしさも
あらためて確認できたが、逆に言えば、
この日のそれまでのプログラムは、そうしたアプローチとは
異なる、あくまでもリートリサイタルだったのだ、
と感じさせてくれるもので、
そのリートリサイタルの内容が、いかに素晴らしかったかを
あらためて感じたのだった。

もう1つのアンコール曲は、CDにも収められている
自作の「えがおの花」で、ライブで聴くと、
CDで聴いたときよりも更に胸に沁みいるとても良い曲である
ことに感心した。詞も沙羅さんらしい。

3月22日の「MABOROSHI」のところで書いたが、
タイトなスケジュールが続いたので、さすがに
終了後の数日は「燃え尽き症候群」状態だったことを
後で知ったしだい。
お疲れ様でした。見事なリサイタルでした。

« 坂 茂さん プリツカー賞(建築のノーベル賞)を受賞 役に立つ建築~被災地を積極支援 | トップページ | 須藤慎吾さん CD発売記念 オペラ・コンサート »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック