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2014年1月21日 (火)

クラウディオ・アバドさんを悼む~幾つかの記憶からの追憶と哀悼

クラウディオ・アッバード氏について特に詳しいわけではないが、
それでも幾つかの記憶があるから具体的に書いてみたい。

①最初に良い印象を持ったのは、盟友ポリーニとの
  ブラームスの第2ピアノ協奏曲の録音。
  ウィーン・フィルから一層のしなやかな音楽を紡ぎだしていた。
  2人で南国のブラームスを描いていた。

②次いでは、ロンドン交響楽団とのモーツァルトの40番。
  特に第1楽章はブルーノ・ワルターを超えた演奏と思った。

③ベートーヴェンは後年のベルリン・フィルのものより、80年代
  のウィーン・フィルのほうが良い。
  第九でヘルマン・プライを起用したのが意外で印象的だった。

④ドキュメンタリーVTRで、マーラーの3番をウィーン・フィル
  と演奏していた。確かシンバルが違うところで叩いてしまい、
  アバドと団員らが笑いだしたシーンが記憶に残っている。

⑤ブラームスの4つの交響曲を、4つの異なるオケと録音をした
  のも印象的で、どれも良かったが、特にドレスデンとの3番が
  良かったと記憶している。

⑥マーラーは バーンスタイン以降、もっとも頻繁に指揮した1人。
  シカゴ響、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル等と録音を
  残したが、ベルリン・フィルを退いてからの ルツェルンでの
  毎年のシリーズでの演奏が、映像ともに鮮烈で貴重な映像と
 演奏になっている。

⑦マーラー 交響曲 第4番の第3楽章の冒頭、
  チェロのゆったりした優雅な旋律を、コントラバスが
  ピッツカートでリズムを刻んでいくのだが、
  そのピッツィカートの弾かせかたが独特で、具体的には
  テヌートをたったぷりと~特に2、4、6などの偶数小節
  の1拍目を~一瞬の遅れというか間合いをもって奏するのだ。

  これはたぶん、かつてブルーノ・ワルターがモーツァルトの
  交響曲第36番「リンツ」をコロンビア交響楽団と
  レコーディングに際してのリハーサルで、
  「ウィーンでは(そういう奏法を)音符の後の音楽、と呼ぶ」
  と説明しているのと同じやりかただと思う。
  そうした古きウィーンの奏法を、実際にウィーン・フィルから
  引き出して演奏していたのがとても印象的だった。
 
⑧録音では、シェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」を
  ウィーン・フィルと演奏したのが~曲の珍しさからも~印象的
  だった。

⑨ヴェルディの「レクイエム」は、ミラノ・スカラ座、ウィーン・フィル、
  ベルリン・フィル等と複数録音を残したが、ガン克服手術の
  ベルリンでの演奏が、その痛々しい姿とは対照的な熱い演奏
  で印象的だった。

⑩オペラの印象が私には薄い。私がプッチーニが好きで、
  彼はイタリア人にしては珍しくプッチーニは演奏しなかった
  こともあるのかもしれない。
  そういえば彼は、「ヴェリスモ・オペラは嫌い」と確か明言して
  いたように記憶している。この点は私には不思議、というか、
  よく解らない点だ。

⑪後輩のムーティとはうまくいっていなかったようだが、
  これはムーティが先輩をライバル視してあまり接しないように
  していたということを、ウワサ程度では知っている。

⑫ルツェルンでの祝祭管弦楽団との演奏はマーラーだけでなく
  エレーヌ・グリモーとの共演等、素敵な映像と演奏を多数残して
  くれた。

⑬昨年10月にはルツェルン祝祭管弦楽団と来日し、東京での公演
  の他、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ松島2013」
  として、おそらく、メジャーな外国人演奏家としては公的には
  初めての被災地での演奏となったはずだったが、体調急変で
  来日できなかったはかえすがえすも残念だった。

私の記憶はこのくらいの程度だが、下記ユーチューブは、
ルツェルンでのマーラー交響曲第2番「復活」の終楽章。
これを紹介してこの文を終えたい。
http://www.youtube.com/watch?v=XHxUeqAG51Y


  クラウディオ・アッバードさんへの「レクイエム」

ガンの手術後ベルリン・フィルのステージに戻り、あなたが残して
くれたこの偉大な曲の偉大な演奏の映像と演奏をもって、
深い感謝と哀悼を捧げます。
終演後の聴衆の長い長い沈黙が、あたかも今の世界中のファンの
気持ちを表しているかのようです。

アバド&ベルリン・フィル ヴェルディ「レクエイム」Libera me
http://www.youtube.com/watch?v=9Vm_uIKVHQo

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