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2013年12月 8日 (日)

第31回 「所沢で第九を」コンサート ミューズ  優秀なソリスト陣~特に藤谷佳奈枝さん

応援している藤谷佳奈枝さんの情報で、
 「所沢で第九を」という企画が
今年第31回目の公演として行われることを知った。

1983年12月18日から開始し、今年で
第31回目を数える演奏会という。

所沢市民にとってもはや1年に1度の、その年を締めくくる
一大イベントとなっているようで、そのことは後述する。

会場は所沢市民文化センター「ミューズ」アークホール

オケは毎回、アマチュアの所沢フィルハーモニー管弦楽団

プログラムに記載された過去の演奏者を見ると、
指揮はほぼ毎年違う人を招聘している。

ソリストもパートにより連続しているケースはあるものの、
基本的には毎年違う歌手、組合せで招聘している。
詳細は省略するが、結構有名な歌手も、人によっては
複数回歌っている。
例えば、テノールの井ノ上了吏さんは過去4回出演。
テノールの樋口達哉さんは3回出演、
ソプラノの澤畑恵美さんが2回等。

指揮者では、黒岩英臣さんが3回、佐藤正浩さんも3回、
小松一彦さんが2回、安達真吾さんが2回を数える
以外は、上記のとおりほぼ毎年変わり、
よって、1回だけの人が多い。


今回の指揮とソリストは下記のとおりだが、第九に先だって、
会場のオルガンでバッハの有名な曲が演奏された。


1.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
    オルガン;梅千野 安未(ほやの あみ)

 (休憩)

2.ベートーヴェン 交響曲第9番

 指揮 北原幸男

 ソプラノ; 藤谷佳奈枝

 アルト ; 富岡明子

 テノール; 大槻孝志

 バリトン; 大山大輔


1曲目には、思いもかけず、このホールの立派な巨大オルガンの
演奏を聴けて良かった。
奏者は東京芸大出身で、来年4月より所沢ミューズの
第3代ホールオルガニストに就任する梅千野(ほやの)さん
による演奏。

自由席の演奏会で、3階まで満員の会場に開演ギリギリに到着
したこともあり、席的にはあまり良い場所ではないが、
オルガンの設置場所に近い席だったので、思いがけず
視覚的にも体感的にもこの名曲を聴けて良かった。


 第九

先述のとおり私はギリ着いたので、3階のステージサイド、
4人の歌手やティンパニを見下ろす場所で聴いたので、
北原さんがどう振るかを細かく観察できて面白かった。

 北原さんの指揮について

堅実なケレンミノない指揮。大振りはしない人。
全体的に速めのテンポ。なので、第3楽章は不満。

ティンパニにこだわり~2つ場面で
①第2楽章。ニ短調。途中、ホ短調に転じ、大きな3拍子としての
 音楽の中、ティンパニがFの音をオクターブ上下して5回叩く
 のだが、ご承知のとおり、4回はフォルテで、
 次は1小節多い休止のあと弱音で叩かせるのが普通だが、
 北原さんは、5回ともフォルテで叩かせていた。

 あらためてスコアを見ると、ここはPとは書いておらず、
 ディミヌエンドとあるので、確かにこれまで普通に行われて
 いる5つ目を最初からPで奏するのは正しいのかという疑問は
 浮上する。

②また、第4楽章のテナーのソロが出る手前、
 329~330小節での「Vor Gott」の「Gott」=330小節
 にあるティンパニのディミヌエンドを、
 北原さんはそれをさせずに、FFのままで叩かせていた。

 これについては前例がある。生前、岩城宏之さんが
  「ここのディミヌエンドは、アクセントの書き間違いで、
   よって、徐々に音を弱めることなど不要」と主張し、
 実際そう演奏されていたが、北原さんもそれに従ったか、
 いずれにしても自分の判断としてディミヌエンドはではない、
 として演奏したのがとても興味深かった。


 ソリスト4人は魅力的な組み合わせだ。

特に、藤谷さんはいつもながら素晴らしい声量とシャープさで
歌った。
こんなによく第九を歌えるソプラノ歌手はそうそういない、
というのが私の率直な感想であり賛辞だ。

大山大輔さんのソロも実に見事。
歌い出し冒頭からオーソドックスな声にして役者のいでたち
のような歌い出し。
何度も聴いている呼びかけのレスタティーボだが、
実に新鮮で素晴らしかった。
大山さんは8月11日のフェスタサマーミューザの
フィナーレコンサートで聴いたときから関心を持っていたが、
あらためて優れたバリトンだと確認できた。

大槻さんのピュアな声は魅力。ただ、行進曲風の
ソロは、キレイな声より、全軍を率いていくような
勇ましさが欲しいのだ。

富岡さんも2011年の日本音楽コンクール2位を獲得
したし、演奏会でも活躍されている。
声に芯のある、魅力的なメゾ・ソプラノだ。

四重唱が終わってプッレストに入ると、あとはエンディングに
向かう間、オケと合唱だけで進むので、普通、
4人のソリストは座って歌わないのだが、
今回は立ったまま最後も合唱団といっしょに歌っていた
のが素敵だったし、大賛成だ。

私が指揮者でも、ソリストの皆さんにそうお願いすると思う。


 オーケストラ

初めて聴いたアマチュアオケ。レバルは普通くらい。
第2楽章のトリオに入ってからのホルンのソロ~438小節目
から~で、8分音符が回り切れていないということが気になった。
もちろん難しい部分ではあるのだけれど。


 合唱団

ソプラノ=71人、アルト=103人、
テノール=29人、バス=44人。総勢247名の大合唱団。
レベルは平凡というか普通。ドイツ語はカタカナだし。
でも、市民あげてのイベントとしての集合体だから、
思い入れの強さが伝わってきた。

終演後のロビーでは合唱団員とそのご家族や友人で
ごったがえしていて、ちょっと閉口したが、
ただ、同時に素敵なことだな、とも思った。

こういう第九の合唱団の在り方を否定する気はない。
市民の年1回の喜びの場、イベントとしての第九は、
ベートーヴェンが目指した「人類は兄弟になる」ことと
矛盾したり対立したりはしないと思うからだ。

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