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2013年11月21日 (木)

ヒラリー・ハーン & バーミンガム響

バーミンガム市交響楽団の来日公演を東京芸術劇場で聴いた。
指揮は、売れっ子らしい アンドリス・ネルソンス。
 1978年リガ(ラトヴィア)生まれ。

ソロはヴァイオリンのヒラリー・ハーン

曲は

1.ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲

2.シベリウス ヴァイオリン交響曲

 (休憩)

3.チャイコフスキー 交響曲 第5番


1曲目は丁寧で好感もてる演奏。勉強になったのは、
3回叩かれるシンバルの、それぞれにおいて、
音量やニュアンスを異なる響きにするために、
毎回違う叩きかたをしていた点だ。
当たり前のことに違いないのだが、
あらためてそれを確認できた。

このオケ自体で面白かったには、
コントラバスをまるでチェロのように寝かせて弾いていたこと。

2曲目はいよいよハーンの演奏。
5月19日に水戸でリサイタルを聴いているが、
協奏曲のライブは初めて。個性的で素晴らしかった。

特に第1楽章は、ゆったりしたテンポを基盤とし、
リサイタルのときと同様、体全体を前後左右に足を使って
大きく動きながら、どの部分でも自分の歌として演奏した。

徹底して考え抜いた演奏で、そこから
 「どの部分においてもドラマを感じさせる演奏」として
聴衆を魅了するのだ。
ある部分では大きな間をとり、
また多くの人が敢えて力感をもって演奏するところでも、
彼女は全く力まずに、ベースには常にエレガントさを保って
演奏する、そういう「情感豊かな演奏」だった。

第2楽章は、彼女としてはやや平凡だったかもしれない。
この楽章は他にも魅力的な演奏をしている人は
日本人女性奏者でも過去にいた。
例えば渡辺玲子さんとか竹澤恭子さんなどの演奏を思い出す。

第3楽章は、第1楽章とは対照的に、
速いテンポでグングン進んでいく演奏だった。
どんな奏法~デタッシュ、ダブル、スピッカート、
フラジオレット等~においても、
鮮やかとか言い様のない見事なもので驚嘆した。

アンコールでは、バッハの無伴奏パルティータ第2番
からⅢサラバンドを弾いた。
思えば、17歳で録音した、ふくよかで豊かで
みずみずしいバッハに驚嘆して以来、
彼女に注目してきたので、
こうしてライブでバッハを聴けるのは大きな喜びだ。
正に「天使のバッハ」とも言うべき素晴らしい演奏だった。

やはり彼女は、疑いもなく
最も魅力的な演奏をするヴァイオリニストの1人だ。


休憩をはさんでの3曲目のチャイコフスキー。
演奏後、聴衆は大喝さいで大喜びだったが、
この5番は演奏効果が高い曲で、
アマチュアのオーケストラでも一定の迫力をもった演奏は
容易に可能である。
なので、私にとってはバーミンガム響の演奏は
 「別に」、というものだった。
プロオケとしては普通レベルの、当たり前レベルの演奏。

来場していた大学同期の友人に後日会ったときに感想を
聞いたら、同じ感想だった。

でも、アンコールのエルガーの「朝のうた」は清々しく、
これはもう、
 「英国のオーケストラによる英国人作曲家の作品の演奏」
というにピッタリ相応しい、素敵な演奏だった。


ネルソンスの活躍は凄いらしいが、大きく体を動かしながら、
右腕も大きく振る、最近では珍しいタイプの人で、
それ自体は結構だが、今回だけでは美点というか、
良さはよく判らなかった。
オペラを振る仕事を観、聴いてみないと何とも言えない。

なお、驚いたことに、終演後(プログラム3曲後)、
ネルソンスとともに、ヒラリー・ハーンがサイン会やった。
5月の水戸でのリサイタルのときにもサインはもらっているが、
ああいう室内楽ホールなら聴衆の数が限られるし、
既に有名な演奏家でも内外を問わずサイン会があるのは
普通になってきてはいるものの、
2千人以上収容する大ホールでのサイン会はまず無い。
何人ならぶか判らないから、もし多数ならんだ場合は、
終わるまで時間かかるから、演奏後の疲労に加えて、
演奏家には手首の負担もかかるし、
また、ホールの管理的にも好ましくないだろうから、
大ホールではまずないので、とても驚いた。

実際、予想どおりたくさんの人がならんだ。
私は20番目くらいだったから割と早く済んだけれども。
 「水戸でのリサイタルも聴きました」と、
つたない英語で言うと、ニコリとして うなずいてくれた。

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