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« JFK暗殺から50年に寄せて~真実を追え   でたらめウォーレン委員会の結論を糾弾する | トップページ | トリスタンとイゾルデ ~あらかわバイロイト »

2013年11月24日 (日)

フィデリオ ~日生劇場 開場50周年記念公演   歌手は上出来だが演出には大きなブーイング

1963年 日生劇場では、カール・ベーム指揮、
ベルリン・ドイツオペラによる「フィデリオ」で
こけら落とし公演が行われた。
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ワルター・ベリー、
クリスタ・ルードウィヒら、錚々たる面々による上演は語り草
であり、ライブ録音は20年ほど前に市販された。

それから50年後、
飯森泰次郎さん指揮 新日本フィルの演奏、
ダブル・キャストで上演された。

両日チケットを購入したが、23日は所用が入り、
後半(というより最後の30分ほどのみ)を観、拝聴し、
24日は全て観た。

指揮  飯守泰次郎

管弦楽 新日本フィルハーモニー交響楽団

演出  三浦安浩

   ソリスト     11月23日(土)  11月24日(日)

ドン・フェルナンド    木村俊光      大沼 徹

ドン・ピツァロ      ジョン ハオ    須藤慎吾

フロレスタン       成田勝美     今尾 滋

レオノーレ        小川里美     並河寿美

ロッコ          山下浩司     斉木健詞

マルツェリーネ     安井陽子     三宅理恵

ヤキーノ         小貫岩夫     升島唯博

囚人1             伊藤 潤 (全日)

囚人2             狩野賢一 (全日)

合 唱  C.ヴェレッジシンガーズ


須藤さんを個人的に存じ上げていることだけでなく、
全体のキャスティングからも24日の公演により関心があったが、
23日も小川里美さん、山下浩司さん、成田勝美さん、
ジョン ハオさんなど、魅力的なので、両日購入した。

ところがその後、毎年楽しみにしている田部京子さんの
ファンクラブの集いが23日の同じ時間開始として設定
されたので、迷いに迷った結果、
最初に田部さんの会に出て、途中から日生劇場に向かった。

ゆえに、当然、23日は終わり40分ほどしか
観、聴けなかったが、だいたいの雰囲気は判った。

23日では小川里美さんのよく通る声が印象的だった。
日生劇場のデッドな空間にもかかわらず、あるいは
デッドゆえ、と言うべきなのか、そのへんはよく判らないものの、
小川さんの声はそうした外的条件にはあまり左右されずに
届いてくる声なのかもしれない、と想った。

ドン・フェルナンド役は大ベテランの木村俊光さんだが、
やはりちょっともう声に精彩を欠いた感じがして
私には不満だった。

ドン・ピツァロ役のジョン ハオはなかなか良かったが、
もっと歌える人だと思う。

一番よく判らなかったのは、フロレスタン役の成田勝美さんで、
素晴らしい声の持ち主なのに、カゼでもひいたのか、
声が出ていない感じがして残念だった。
何かアクシデントが生じていたとしか想えない
声の力も色合いも無い歌唱だった。

演出に関して、終演後のカーテンコールでは
特別ネガティブな反応は無かったと思う。


 けれど、今日24日の聴衆は違った。

歌手のデキは総じて素晴らしかったし、カーテンコールでも、
ちょっと奇異なほどの大きな大袈裟な声で讃える男性客も
含めて、大喝さいが続いたのだが、最後に、
演出をした三浦氏が登場するや、「ブーッ」という大きな声
でのブーイングが少なくとも3か所から三浦氏に向かって
投げられた。

 「イタリアの劇場か?」と思うほど、
3人とも大きな声の露骨なブーイングで、
三浦氏は苦笑していた。

その演出のことを書く前に、24日の歌手の印象を。

出番順で、
ヤキーノ役の升島唯博さんはやや声量に不満だったが、
 丁寧なドイツ語。

マルツェリーネ役の三宅理恵さんは想像どおり可憐で素敵。
 役柄的に、彼女の持つ驚異的な歌唱力を披露する場面は
 無かったのが残念。

ロッコ役の斉木健詞さんはいつもながら本当に素晴らしい。
 充実した声に魅せられた。

レオノーレ役の並河寿美も素晴らしい。
 既にベテランの域にあるかただと思うが、そのとおり
 安定感と情感豊かな歌唱を併せ持つ。

そしてドン・ピツァロ役の須藤慎吾さんも期待どおり見事。
 須藤さんも今後益々の活躍が期待できる。

フロレスタン役の今尾 滋さんも良い声であることは知って
いるが、23日の成田さんほどではないにしても、
やや元気が無い感じがして心配した。
でも立派なデキではあったが。

ドン・フェルナンド役の大沼 徹さんも売れっ子バリトンの1人
で、何度も聴いているし、この日もなかなか好調で
楽しめた。


  再度、ブーイングが出た演出について

喝采はともかく、ネガティブな反応に関しては控えめな人が
多い日本の聴衆にしては、相当珍しいことだと思う。
少なくとも私はここまでの反応に接した記憶はほとんど無い。

海外を含め独善的な演出家が多い状況だし、
それはそれで結構なことだと思う。

この日の露骨な「ブーイング」の具体的な原因、理由は
たぶん次の2点だ。

1つは、最後、囚人が牢獄から解放され、それを迎える
家族や群衆の衣装を、まるで陽気なミュージカルの
お兄さんお姉さんらが着るようなカラフルなシャツで登場
させたことに対する違和感。

もう1つ、こちらのほうがより大きな理由だろうが
 ~その群衆の合唱に向かって、
いろいろな角度からカメラを持って撮影するカメラマン(女性)
を登場させたことだ。
これには私も大きな違和感を覚えた。

たぶん、いわれなき収監者を解放せよという、
現代の問題として結び付ける狙いによる演出なのだろうが、
それならもっと違うやり方があるだろうに。

 あのカメラマンは全く不要だった。

それ以外の(それまでの)演出はむしろ狭い空間を効率的に
使ったなかなか良いものに想えただけに、
あの最後の2点~特にカメラマンの登場が惜しまれる。

演出で問題無いものというのは まず無いし、
全てオーソドックスにしろとは言わないけど、
斬新なことする以上は説得力ないとダメだと思う。

今回の内容だと「最後に来てお客さんがバカにされた感じ」
がしてしまうのだ。

いずれにしても、「歌手のレベルアップ度合いに、
演出家のそれが追い付いてない」ということをいつも感じる。
国内外を問わず。
今回もぞれれが端的に表れてしまった公演だと思う。

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