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2013年10月 5日 (土)

マニラ・フィルハーモニー管弦楽団        アジア オーケストラ ウィーク 2013        ピアノのディンドン・フェイル 面白かった

2007年から始まった Asia Orchestra Week 。
私は2008年 10月に四川交響楽団と
ホーチミン市交響楽団の演奏を聴いているが、それ以来。

今年は、フィリピンのマニラ・フィルハーモニー交響楽団と、
ニュージーランドのサザン・シンフォニア、
日本からは山形交響楽団の3団体が参加団体だ。

マニラ・フィルは、この日指揮をしたロデル・コルメナール氏が
1996年に設立したオケとのこと。
コルメナール氏は、サント・トマス大学音楽学部で
ホルンを専攻し、
フィリピン・フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者を
長く務めたのち、1990年から指揮活動に移り、
96にこのオケを設立してこんにちに至っている。

曲は

1.レドンテル・ロメロ 「フィリピンの肖像」

2.ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲

 (休憩)

3.チャイコフスキー 交響曲 第4番 ヘ短調

特別うまいオケというのではないが、個人個人の
音楽に対する誠実さをもってアンサンブルとなっている
というようなことを感じる。
そういう点では、30年くらい前の日本のオケを
連想させ、アジアのオケという共通項を感じる。

曲としては、1は20分ほどの親しみやすい曲で、
小太鼓などの扱いが印象的だった。
とくに開始まもなくと、終わり近く、スネア小太鼓が
長く刻む中、フルートが長い旋律を吹いたのだが、
とても印象的。
開始まもなくの部分は、スネアに続き、
木の叩きに乗せてフルートがソロを吹いた。
終わり近くのホルン群による楽しいアンサンブルも
良かった。

2では、ピアノ・ソロ弾いた若い男性、
ディンドン・フェイル氏がとにかく印象的だった。
出てきたときはちょっと緊張というか、
大舞台にはあまり慣れてない
 ~日本のステージは初めてだろうし~感じのしぐさ
だったが、演奏が始まると、背なかを伸ばした状態で、
とても「男性的な演奏」を繰り広げた。

硬派という感じ。なかなか力強いタッチ。
加えて有名な第18変奏ではゆったりと、
抒情的な美しい演奏を聴かせてくれた。

オケはソロと少し噛み合わない部分もあったが、
よく演奏していたと思う。

そして、曲が終わり、まだ大きな拍手が続いている中、
3回目くらいのカーテンコールでおもむろにピアノに
座るやいなや、ダーンと鍵盤を叩き、
ジャズ風というより、ロック風の、たぶん即興的な
3分くらいの自作の曲を演奏したのだ。
エンディングも、ダーンと2回大きく叩くユニークな曲風。

彼も同国サント・トマス大学音楽部でピアノを学んだのち、
ドイツ ワイマールのフランツ・リスト音楽大学に留学して
研鑽を積み、多くのコンクール入賞歴があるという。
また、ジャズやロックバンドとの共演もしているという
から、このアンコール曲も、なるほどと思えるものだ。

こういうところが「ガイジン」の、それも敢えて失礼な
言い分だが、フィリピンにもこういう個性的な人が
いるんだな、日本人はまだまだ平凡な人が多いな、
と思ってしまう。

なお、所用で、後半のプログラムを聴けなかったのが残念だ。

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