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2013年10月14日 (月)

TAMA21交響楽団 創立20周年記念演奏会  マーラー 交響曲第3番

TAMA21響は、多摩東京移管100周年を記念したイベントの
際、多摩各地のアマチュア演奏家により1993年に結成
されたオケで、私は2010年10月、
鷲尾麻衣さんをソロに迎えたマーラーの交響曲第4番の
演奏会を聴いており、それ以来の拝聴。

今回は、創立20周年記念演奏会としてのもので、
マーラーの長大な第3交響曲が演奏された。
もちろんこの1曲だけ。

会場は 府中の森芸術劇場

指揮は このオケを何回も振っている現田茂夫さん

メゾソプラノは 菅原章代(あきよ)さん
女声合唱は 和の会女声合唱団
        (Sop.33名、Alt. 31名=計64名)
児童合唱は ゆりがおか児童合唱団 (33名)


現田氏の指揮は、どの楽章も全体的に速めというか、
普通のテンポで進め、特別大きなデフォルメを設定する
ということはほとんどないものだった。

だから、終楽章=第6楽章などは、さらっと進んでいくので、
私には物足りなかったが、例外的に、
第4楽章のメゾソプラノのソロに対して、あるいは第5楽章の
中でのメゾソプラノに対する設定は工夫がされており、
声楽にたくさん関係してきたキャリアを感じさせた。

オーケストラは、どのパートも安定してとてもレベルが高い。
木管も優秀だし、金管も~最終楽章ではトランペット群に
疲れを感じたものの~総じて優秀。

第1楽章のトロンボーンのソロも立派な演奏。
ホルンもソロ、合奏ともとても良い。第1楽章冒頭の旋律が
その楽章の終わり近くで再演されるときのテーマの充実した
アンサンブルの音は、冒頭にも増して見事だった。

極めつけは、第3楽章の有名なポストホルンの演奏。
舞台ソデ奥の遠くで吹いた演奏は完璧にして美しく、
まったく申し分ない。実に見事だった。
プログラムを見ると賛助とあり、まあ、そうだろうなあ、
アマチュア団員ではあれだけ吹ける人はほとんどいない
だろうな、と納得。女性だがプロ奏者か音大生だろう。

チェロ12人(うち賛助は1名)、コントラバス9名
 (うち賛助は3名)をもっての第1楽章冒頭からも
低弦は充実していた。

メゾソプラノの菅原さんは、ソプラノに近い明るいトーンで、
中音域も厚みがしっかりとした声で、なかなか良かった。

合唱は、児童合唱がとても明瞭な発音で良かった。
女声も決して悪くはないが、発音の明瞭さがいまひとつだった。

終楽章である第6楽章は、冒頭に書いたとおり、
速めのというか、いわゆるタメの無い演奏でスラスラ
進んじゃうので、私には不満というか、
とても物足りなかった。
指揮者の解釈として全く平凡だし、演奏もやや疲れが
出てきたのか、トランペット群の精度がやや落ちた。

この曲のエンディングでの2人によるティンパニは感動する
場面だ。
ティンパニは男女1人ずつ。堂々として立派だった。

終了後、現田さんは、まず管楽器のソロを吹いた奏者を
スタンドさせた。ポストホルンを吹いた女性奏者と、
トロンボーンの男性奏者に、
とりわけ大きな声援と拍手が起きたのは言うまでもない。

退場はオケも合唱団も全員礼をしてのもの。

プログラムを見ると、弦楽器の団員募集はしているが、
オーディションを行う団体だ。
ヴァイオリンについては、今回出演した正団員は14名に対し、
賛助がほぼ同じの13人、というのは、
やはり好ましい状況ではないだろう。
最近、そういう団員不足状態のアマチュア・オーケストラが
増えてきているように思う。
アマオケの数自体が多い、ということはもちろんあるが。

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