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2013年9月23日 (月)

アウローラ管弦楽団 「大地の歌」 特別演奏会 小林由佳さん 未来に開かれた「大地の歌」

アウローラ管弦楽団は、ロシア音楽専門に演奏する
アマチュア・オーケストラとのことだが、オケについて
それ以上の紹介~設立年等基本的事項~が
プログラムに記載されていない点は不満だし理解に苦しむ。
聴衆のことをちゃんと考えているのだろうか?
という疑問が沸いてしまう。
いくら定演ではなく特別演奏会でも、団のプロフィールくらい
掲載してもよいだろうに。

更にプログラムに関して言うと、1曲目の曲目解説欄には、
タネーエフに関して何年生まれで何年に亡くなった人
なのか、この作品は何年の作品なのか、ということが
全く記載されていないことに驚く。
常識的にはあり得ないことだ。大いに不満。

こうしたことからも、失礼ながら
 「ちょっと変わった団体なのかな」、という気がした。

コントラバスが4人ということに象徴されているように、
比較的小編成な印象を受ける団。
ちなみに、ファーストヴァイオリンは9人、
セカンドが7人、ヴィオラが6人、チェロが9人。

曲は

1.タネーエフ 歌劇「オレスティア」序曲

 (休憩)

2.マーラー 大地の歌

  アルト…小林由佳
  テノール…志摩大喜


感想

まずは、2曲に関して、オーケストラの演奏について

1曲目
15分ほどの曲。終わり5分くらいの、キレイというより、
解り易くおおらかで明るい、王道的旋律が楽しめた。

そして「大地の歌」
木管が良い。特にクラリネットの1番の男性奏者は
とてもうまい。
フルート1番の女性奏者も第6楽章などで
とても美しいソロを聴かせてくれた。
オーボエの1番の男性奏者もとても良い。
第2楽章の長いソロや第6楽章のソロも。
金管もトロンボーンが特に良い。


歌手について

メゾソプラノは小林由佳さん
この曲のイメージからすると「若々しい声」という印象。
第2楽章でも、寂寥感というより、哀愁のあるリリックな歌
として表現されていたように感じた。
最大の聴かせどころである終楽章「告別」でも、
諦念というよりもむしろ未来に開かれていく曲というイメージが
広がるような歌唱だった。

 < 未来に向かっての Ewig >

とでも言おうか。

今回がこの曲を歌う初めての機会とのことなので、
丁寧さということに配慮、注力されたいわば慎重な歌唱
でもあったかれない。
それゆえに、円熟した、滴り落ちるような 熟した声による歌唱
とか、詩のもつ深みを徹底的に出した歌唱を求める人には
物足りなかったかもしれないが、私には新鮮で、
その清らかな声を純粋に楽しめた。

今後も彼女による「大地の歌」をぜひ聴きたいし、
2回、3回と歌われる機会が増せば、
今回とはまた違った「濃い」、「熟した歌」を聴かせてくれる
かもしれない。
そうした、今後の変化ということにも期待させてくれるような
素敵な歌唱だった。


テノールのソロについて、感想を書くこと自体 気が重たい。
声量が弱いので、大いに不満だったからだ。
ご存知のとおり、第1楽章はオーケストレーションが
とても分厚いので、テナーは声の美しさだけでなく、
声量が必須条件だと思う。
第1楽章のほとんどの場面において
ちゃんと聴こえてこなかったことは全くもって不満だった。
第3楽章はオーケストレーションが薄く書かれているので、
さすがにもう少しは聴こえていたが、
それでも普通はもっと聴こえてくる。
よって第5楽章も同様の状況。
心を鬼にして厳しく言わせていただくと、
明らかに人選ミスだったと思う。

指揮の長田雅人氏はのことはよく知らないが、
堅実な指揮をされる人という印象を得た。

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