伝説の名勝負~「東洋の魔女」~NHKTVより 勝つ戦術理論に基づく猛特訓~体罰は論外
東京オリンンピック女子バレーボールの映像は、
日本が金メダルを決める直前からの映像しか残っていないと
思われていたが、
第1~第3セットの相当量残されていたことが判明。
それに基づき、日本の6人がインタビューで当時の練習や
その2年前の世界選手権で優勝、
2年後の東京五輪への迷いと決断、
決勝戦での~ソ連チームの混乱も含めた~状況、
例えば、第1セットではサウスポーアタッカーの
宮本選手が不調→しかし、
キャプテンにしてセッターの河西選手が宮本を信じて
トスを上げ続けて第2セットで復調させたこと。
第3セットは(当時15点制)14-9と優位に立ってから、
14-13まで追いつかれるという苦しい状況、
等々について、
6人選手たちから~ソ連の数人の選手へのインタビューも
加えて~語られた。
これまでは短いフィルムだけで見ていた私を含む後世代の人は、
あの最終セットが、どういう(どのくらいの苦しい)状況かは、
当時、現場やTVで見ていた人以外は判らないわけだから、
第1セットの出だしがソ連優勢、それをサービスエース等で
振り切っていき、最終セットも息詰まる闘いだったことを
初めて知ったわけである。
あらためて、勝利にはいたずらな根性論や、いわんや
暴力的シゴキなど無意味であることを確信した。
「東洋の魔女」たちは、当時ソ連を含む世界が
未だ経験していなかった
①回転レシーブ、
②大きく変化するサーブ(によるサービスエースや
レシーブ混乱)による得点、
③(サインプレーの無かった時代に選手たちだけで
瞬間に判断して使える)高度な時間差攻撃、
という新しい技術を獲得して、パワーで勝るソ連に打倒として
挑み勝ったのだ」。
その3つのための、それを大松監督が伝えたうえでの
猛特訓であって、具体的戦術の無いやみくもな猛練習という
根性論ということではまったくないことがよく解った。
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