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2013年1月 1日 (火)

元旦に もう一度 ガレキ問題について考える

 「口では<絆>と言いながら、他県の多くはガレキを
  受け入れようとはしない。
  日本人って、建て前ばかりですね」

 By リシャール・コラス氏 (シャネル日本法人社長)
  ~石巻、気仙沼などの仮設住宅などを化粧品を
    持ってボランティアで回った際にて

12月に、JR大阪駅前で、ガレキ焼却や埋め立てに反対する
ビラを通行人に配った大学教員ら3名が、
威力業務妨害と不退去容疑で逮捕されたという。
そんなことで逮捕というのは行き過ぎだろう。

それはさておき、11月28日に大阪市役所前でガレキ受け入れに
反対する人たちが写った写真を東京新聞で見た。
10数人写っている中、ほとんどは40代くらいの女性。
主婦層だろう。

手にした幾つかのプラカードを見ると、こうある。

  「放射能で汚染されたガレキを拡散するな」
  「燃やすなキケン! ガレキは利権」
  「子供を守れ 命を守れ」
  「ガレキや除染に使うより避難や移住にカネを使え」

など。

もう何回も書いているので、いいかげんウンザリするが、
他の都道府県へ要請しているガレキの中に福島県のものは
ない。もっとも、これ自体、福島に対する実は差別だと思うが。

宮城と岩手のものであり、したがってそれらのガレキの
ほとんどは放射能汚染は皆無かごく微量で、
微量でもキケンと言うなら、東京以西にはとっくに放射線は
舞い降りていてそれこそ皆無ではないのだ。
そこそこ微量には在るのだ。

反対運動をする人たちはそのことをどこまで知っているのだろう?

要するに「そうは言っても、不安だし、政府が大丈夫だと
 いうのは信用できない」という論理だろう。

 もうウンザリするほど見、聞いてきた言い分だ。

「利権」とか「避難や移住にカネ使え」というと、いかにも
反対者たちも被災者のことを考えています、とか、
政治的裏背景は許さないそ、といった正義感を打ち出そうと
しているかのようなのだが、彼ら彼女らが被災者のことを
真剣に考えているとはとても思えない。

それは、「拡散させるな。子供を守れ、命を守れ」という言葉
のとおり、要するに
 「自分たちの子供さえ危険にさらされなければ良い」
 「自分たちの生活を守れ。脅かすモノ、不安にさせる
  モノを近づけるな」、という、
「自分(たち)さえよければ」 ということを言いたいだけに
過ぎない。

もちろん、こうした誤解をそれこそ「拡散」させた当時の
民主党の無能さが問題だったわけだが、こうした
排他的利己主義の感情表明を見るたびに、
広島、長崎の被爆者に対する差別を思うのだ。

本来もっとも同情され、保護され、ケアされなければ
いけなかった人達が、
 「被爆者であることを隠しながら生きてきた」という、
この国にずっと存在してきた
 「負を負う人達を差別して排除する」
という人間の醜い性(さが)、エゴイスティックな性根の
根深さに慄然とし、愕然とするのだ。

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