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2012年12月21日 (金)

衆議院選挙を総括してみると

1.今回の現象としての検証

(1)朝日新聞によるアンケート結果
 「自民大勝の大きな理由は何だと思うか?」
  
   自民党の政策を支持した結果・・・7%
   民主党政権に失望した結果・・・81%
   
  これらが端的に表している。

(2)識者のコメントも記しておく。
 ① 御厨 貴(みくりや たかし)放送大学
  「今回の自民党支持票は、有権者が仮に選んだもので
   強い支持ではない。(失政をすれば)次は自民も
   同じ運命かもしれない」

 ②浜 矩子 同志社大学大学院教授
  「内輪もめして官僚をコントロールできなかった民主党に
   有権者が「何をやってるのだ」とフラストレーションを
   ぶつけた結果。(この3年間の)自民党を
   「良識ある野党」と評価したわけではない。
   過激なもの言いをする安倍自民を完全に
   支持したわけでなはい」


2.投票率と小選挙区制度

(1)小選挙区では59.32%(前回は69.28%)、
  比例代表も59.31%で、それぞれ9.96%低まった。
  小選挙区での自民党の得票率は43%と半数以下で、
  惨敗大敗した前回とそう変わらないにもかかわらず「大勝」。
  比例区においては議席を減らしている。

  小選挙区での有効投票総数は5962万票で、このうち、
  落選した候補に投票された(議席に反映されなかった)数、
  いわゆる「死に票」は3163万票で、全体の53%に達する。

  今回の選挙で、いよいよ「小選挙区」制度がダメなシステム
  であることが決定的に明確化したと言える。

(2)若い人の責任は重大
  ITツールなどの自分のことに夢中で政治に無関心でしは、
  やがて(年金問題も含めて)全てが自分たちに大きく関係して
  いくのだということに自覚が無さすぎ。
  自分たちで自分のクビを絞めているということを若者たちは
  もっと認識して欲しい。
  入れる政党がないとか、誰に入れても同じ、とか言うセリフは
  ただの言い訳にしか聞こえない。

(3)投票行動は意見を言うための最低条件
  国政選挙は一度もさぼったことはない。理由1つしかない。
   「政治に文句を言うために投票する」。
  投票に行かない人に政治について意見や、いわんや
  文句を言う資格はない。
  ブツブツ言うために最低条件をクリアすることは
   「国民しての義務」である。

  だから、有権者として一度も投票経験がないのに
  参議院議員になったルーピー丸川珠代は、
  議員としては最低な議員だ。
  選挙運動中、路上で有権者にそれを糾弾されて
  泣いて謝っていたから、反省はしたんだろうけれど。

  「選挙という一大イベントに無関心なのはおかしい」
    by 春香クリスティーン


3.「失敗」学の研究
 「失敗」の分析において、今度の民主党ほど恰好の
  材料はないだろう。
 「国民に失望を与えていった事象」を、「時系列的に」ならべて
 それぞれにおいてマイナス点をつけていけば、
 今回の激減という結果は、ごく「普通に」「当たり前の結果」
 として、機械的に算出されるだろう。
 でも、権力側にいると、折々にそうした冷静な自己分析が
 できなくなるのだろうけれど。


4.さすが、池上彰さん
 ~テレ東選挙特番での各氏へのインタビュー

 ①安倍晋三 自民党総裁に国防軍構想に関して
  「戦争もする交戦規定もある、ということは国防軍の兵士に
   死者が出ることもある。そういうことを命令する立場になる
   ということですね?」

 ②石原慎太郎・日本維新の会代表に対して
  「パプアニューギニアと北朝鮮を一緒にするから、
  石原慎太郎は暴走老人って言われるんですよ」

 ③小渕優子に対して
  「お父さんが議員じゃなかったら、あなたは政治家には
   ならなかったのでしょうか?」

 ④石破茂・自民党 幹事長に対して
  「自民党が勝ったんじゃなくて、民主党が負けたと言われて
   いますが、石破さんどうですか?」

 ⑤無所属の鳩山邦夫(元自民党)に対して
  「選挙区、昔東京でしたよね? 福岡に移ったのは、
   (鳩山家が大株主である)ブリヂストンの工場があるから
   ですよね? 自民党に戻るんですか?」

 ⑥公明党・太田昭宏氏(前回の選挙で落選し、今回復活当選)
   に対して
  「今回は、自民も民主も対立候補を立てなかったから当選
  できたのだと思いませんか?」


5.【赤川次郎さんの新聞投稿~福島に故郷を取り戻す】

 作家の赤川次郎さんはたまに~と言っても数年に1回ほど
 だが~自ら一市民として新聞に投稿されることがある。
 14日の朝日新聞「声」に投稿文が掲載されていたので、
 以下、全文転載紹介したい。

   <三つの光景が安全を選ぶ原点>
 三つの光景を思い出そう。第一は昨年3月11日、
 東北地方を襲った大津波の人間の想像力を遥かに超えた
 凄まじい破壊力。
 第二は福島第一原発の原子炉建屋が爆発し、屋根が
 吹っ飛び白煙が上がった瞬間の身も凍る恐怖。
 第三はその原発を「安全だ」と言い続けてきた専門家たちの
 現実の事故を前になすすべもなく、ただ呆然自失していた姿。

 その後の言いわけや責任転嫁を消去すれば、
 その三つの現実こそが私たちの安全を選ぶ原点である。
 狭い地震大国に原発を作り続けてきた政党が政権を取れば、
 原発を再稼働させる可能性が高い。
 首都直下型地震も南海トラフ地震も、すべてはここから
 なのだ。必ず近い将来、日本はまた大地震を経験する。

 次の大地震が起きればすべての原発が無傷でいられる
 などと信じる人はいないだろう。
 再び原発が大事故を起こせば、どれだけの国土が汚染
 されることか。
 自衛隊を軍隊にすれば、放射能が防げるとでも
 言うのだろうか?

 再び原発が爆発したら、子や子孫までも放射能の恐怖に
 さらされるのだ。有力な政治家のスローガンは
  「日本を、取り戻す」だそうだが、
 ならば福島の人々に元通りの故郷を取り戻させるのが
 先決だろう。


6.最後に、蛇足みたいになってしまうが、都知事選に関する
  余談を2つ。

(1)都知事候補者のマニュフェストから~その1 マック赤坂さん
 選挙を茶化す気はないが、都知事選挙に立候補している
 マック赤坂氏のマニュフェストは愉快だ。
 その③に「東京都をスマイル特区に」、というのがあり、
  「眉間にシワで東京都の街頭を歩いたら都の迷惑条例
   により3万円の罰金に処す」とある。
 これではまるで<笑顔のファシズム>だ。
 その⑦は「東京都を恋愛特区に」とあり、ここまでくると
 理解不能。

(2)都知事候補者のマニュフェストから~その2 中松義郎さん
 ドクター中松さんは言う。
 「放射能は除染ではなく、私の発明した<対放射能Nテープ>
  で放射能を滅殺=滅染します。原発被害から人を護ります」
 とある。
 そんな発明商品があるのなら、ノーベル化学賞と平和賞を
 10回与えてもいいと思う。

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