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2012年8月11日 (土)

山田和樹 新日本フィル+萩原麻未+ラヴェル   粋で静謐なフランス音楽

2010年のジュネーヴ国際コンクール、ピアノ部門で優勝した
萩原麻未さんを迎えての新日本フィルハーモニー交響楽団の
演奏会をすみだトリフォニーホールで聴いた。

指揮は9日に、東京混声合唱団を指揮した山田和樹さん。
偶然だが、ほとんど日をおかずして連続の拝聴となった。
いかに彼が活躍しているかが判る。

曲は

1.ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

2.ラヴェル ピアノ協奏曲 ト長調
 
 アンコール ; ドビュッシー 「麻色の髪の乙女」

(休憩)

3.サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調「オルガン」

アンコールはビゼー「アルルの女」の第1組曲から
            「アダージェット」


感想

1は、ゆったりと落ち着いたテンポでデリカシーが表現描されて
 いてとても良かった。
 山田氏のフランスもののセンスの良さが判る。

2は話題の若いピアニストの登場。コンクール後、
 日本初かどうかは知らないが、ほとんどそれに近いくらい、
 実質的な日本デビューとも思えるだけに、
 聴衆の期待感はホールにいてひしひしと伝わってきた。
 
 演奏は弱音を大切にしたセンスの良いもので、
 低音のダイナミックスとの対比を鮮やかに出すなど、
 意欲的で、自信を持って個性を出して演奏していることが
 判ったし、外国のコンクールで1位をとる場合、
 単に指が回るとかだけではなく、個性と自信をもった主張が
 なされていなければ土台無理だろうから、
 納得の演奏だった。

 ただ、第3楽章の例の「ゴジラのテーマに似た部分」の
 弾き方はちょっと弱すぎたように思えたが。

 オケも良い演奏。第1楽章の冒頭からすぐの
 トランペットによる難所も問題無く吹けていた。

 長く大きな~明らかにアンコールを求めての拍手に応えて、
 萩原さんが弾いたのはドビュッシーの「麻色の髪の乙女」。
 これも弱音を基調としたデリカシーとセンスの良さを感じる
 演奏だった。


3は、山田さんの決して大袈裟な振りはしないながらも
 的確で、しかも実に音楽的な作りと指揮が印象的だった。
 技術的には特に第3楽章(第2部の前半)の
 アレグロが見ていても勉強になった。
 オルガンは室住素子さんで、とても良かった。

アンコールとして、ビゼーの「アルルの女」 第1組曲から
 美しい「アダージェット」。
 この静けさに満ちた曲を、山田氏は実に見事に
 デリカシーに満ちた、静謐でピュアな音楽を表出していて
 1で書いたとおり、フランスものを得意としているのでは
 ないか、ということを確信させる立派な指揮と演奏だった。

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