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2012年8月11日 (土)

全国 二期会 サミットコンサート          全国には素晴らしい歌手がたくさんいる

知らなかったが、3年に一度、全国の二期会による
コラボコンサートが開催されていて、今回が4回目とのこと。

 出演者は登場順で、以下のとおり。

1.大分二期会
 ①R・シュトラウス「ばらの騎士」より終幕の三重唱
   清家麻衣 上田雅美 愛甲久美
 ②ヴェルディ 「ドン・カルロ」より二重唱「我らの胸に友情を」
   行天祥晃 馬場眞二
   ピアノ…後藤秀樹

2.四国二期会
 ③モーツァルト 「コシ・ファン・トゥッテ」より
   「岩のように動かず」 橋本洋子
 ④ヴェルディ 「ファルスタッフ」より「おい、小姓!」
    薦田義明
    ピアノ…服部容子

3.中国二期会
 ⑤コルンドルド 「死の都」より「マリエッタの歌」
   三宅祐子
 ⑥ヴェルディ 「シチリア島の夕べの祈り」より
    「ありがとう、愛する友よ」 安原裕美子
 ⑦三木 稔 「ワカヒメ」より「蝶のアリア」
    池田尚子
    ピアノ…上杉智穂

4.名古屋二期会
 ⑧林 光 「花のうた」
 ⑨武満 徹 「死んだ男の残したものは」
   鳴海 卓
 ⑩レオンカヴァッロ 「あなたのまなざしの中に」
 ⑪ 同 「パリアッチ(道化師)」より「鳥の歌」
   小坂井直美
   ピアノ…石山英明

5.北海道二期会
 ⑫ドリーブ 「ラクメ」より
   「若いインドの娘はどこへ(鐘の歌)」 高橋雅子
 ⑬シャンパンティエ 「ルイーズ」より「その日から」
   佐藤朋子
   ピアノ…赤松林太郎

6.関西二期会
 ⑭ヴェルディ 「椿姫」より
   「ああ、そはかの人…花から花へ」 平野雅世
 ⑮ドニゼッティ 「アンナ・ボレーナ」より
  「若い頃は純心だった…誘惑されてはなりません」
   尾崎比佐子
   ピアノ…服部容子

7.東京二期会
 ⑯レハール 「ジュディエッタ」より「熱きくちづけ」
   菊地美奈
 ⑰ビゼー 「カルメン」より「闘牛士の歌」
   与那城 敬
 ⑱ドニゼッティ 「ドン・パスクワーレ」より
   二重唱「準備は出来たわ」
   菊地美奈+与那城 敬

最後は、全員でメリーウィドウ

このように、たくさんの歌手によるたくさんの歌なので、
当然それだけでも十分聴き応えがあったし、
あらためて個性と才能ある歌手が全国で活躍されている
ことを知ってとても楽しかった。


簡単に感想を

実は別の演奏会と少しかぶった関係で、残念ながら
①~④は拝聴できなかった。
①などは大好きな名曲中の名曲なので本当に残念。

ただ、全体の最後で、全員によるお別れの「メリーウィドウ」
の「高なる調べに」の際、何人かの歌手はソロ部分を
受け持ったので、
②での行天さん、④の薦田(こもだ)さんの声は確認できた。

行天さんは素晴らしいテナーで、声の美しさと気品は
屈指のテナーだと思ったし、
今回の中で名古屋の鳴海さんとともに最もベテランと
拝察する④の薦田さんは十分素晴らしいバリトンである
ことが判った。

また、①での清家さんは小柄で、言ってみれば
プロフィール写真よりも実際のほうがもっとチャーミングで
可愛らしかくとても印象的。
これは終演後ロビーすぐ近くで拝見したときも
その印象を強く持った。

ホール入りしたときは、その1大分と2四国を代表して
愛甲さんと薦田さんが、
司会を務めたバス・バリトンの岸本力さんからインタビュー
を受けるかたちでそれぞれの会の活動を報告された。

愛甲さんは中堅どころの存在のようで、
大分二期会の理事だし、大分県立芸術文化短期大学の
准教授だけあって堂々と貫禄ある「いい女」という印象
を抱いた。

なお、大分は2010年12月発足し、
 現在会員と準会員で43名。
二期会の四国支部として1973設立、1983年に独立した
 四国二期会は同114名。


⑤の三宅さん。美しい発声で素晴らしい。

⑥の安原さん。体格とは違って細い声。トリルは良かった。

⑦の池田さん。美形でスタイル良し。
 タイトルロールを歌った曲だけに自信を持った歌唱。

⑧と⑨の鳴海さん。
 実直でオーソドックスながら、誠意と真摯さに溢れた
 素晴らしい歌唱。感動した。何度でも聴きたい歌手。

⑩と⑪の小坂井さん。声にブレがなくて良かった。

ここでも、中国から安原さん、名古屋から鳴海さんが報告。
昨年、一般社団法人に改組された名古屋は250名の会員。
中国は40名とのこと。

⑫の高橋さん。完璧。素晴らしい。
 高橋さんも池田さんと争うほどの美形。
 同様にスタイルも良し。東京で何度も聴きたいなあ、と
 思うのほどなのだが。

⑬の佐藤さん。良かった。

⑭の平野さん。「なりきり感」が見事。
 素晴らしい。ハイレベルな歌唱。

⑮の尾崎さん。声の響が素晴らしい。


北海道から高橋さん、関西から尾崎さんが報告インタビュー。
もうじき50周年を迎えるという北海道は50名。
昨年、公益社団法人化され、2014年に創立50周年を
迎える関西は500名。


⑯の菊地さん。なんと、カスタネットを使用。
 リズムのキレ、お見事。こんな隠し芸があるとは。

⑰の与那城さん。何度聴いても充実の歌唱。
 もちろん、ご本人も得意とするところだ。

⑱2人によるデュオは、会場を使って~与那城さんが
 客席中央の通路を使っての即席オペラ実演での歌唱。
 お客さんが大喜びしたのは言うまでもない。
 そして、菊地さんは、例えば、速いテンポで短和音の
 音階的に上昇する旋律など、鮮やかに歌うところなどを
 聴くと、あらためて「力のある歌手だなあ」と感心する。
 素晴らしい。

東京二期会からはこのお2人が報告。

そして、冒頭に少し書いたとおり、最後は出演者全員が
ステージに登場し、あるいは、その半数は客席の複数の通路
にて、メリーウィドウの「高なる調べに」を歌って終わった。
このエンディングも聴衆には嬉しい贈り物だった。


終演後はロビーに歌手の皆さんが出て、知人らと挨拶を
交わしていた。
私も与那城さんと菊地さんに挨拶した後、会場をあとにした。

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