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2012年5月 5日 (土)

長距離バスの事故~670㎞設定は愚の骨頂

子供を死に追いやる暴走車が続いたと思ったら、長距離バス事故。
この事故は多くの問題点を浮き彫りにした。
5月1日の朝日新聞 「天声人語」 は 格安競争に伴う危険性に
ついて、
「利用者が求める「格安」には過労という危険が素知らぬ顔で
同乗することがある」と書いている。

浮き彫りになった主な問題点は以下のとおりだ。


  1.【節操のない安価競争】

新幹線料金は高い。長距離バスを求める心理はむしろ自然だが、
旅行会社という仲介業者(たぶんそういう業態は徐々に減少して
いく)がバス会社に安価を求め、健康管理という安全に直帰する
労務問題ななおざりになる。
 「運転手の9割が睡魔を覚えた経験有り」というから
今回の運転手1人の問題では無い。


  2.【国土交通省が設定した670㎞は愚の骨頂】

1人の運転手でよいとした距離なんと670キロ。
バス運転手に対するアンケートでは400キロ前後が
1人運転での限界とされるし、国交省はそれを知りながら
改善しなかった。
670㎞は東京ディズニーランドから大坂のユニバーサルスタジオ
までの距離で、それを1人運転OKにしてくれ、という
旅行会社業界からの圧力、というよりは役人との間の癒着
により変更がなされなかったと推測される。

 「長距離バスを運転したことのない役人が決めた670㎞」

ということ。 愚の骨頂。

ちゃんとしたバス会社は、自社規程で
 「500キロを超える場合は2人態勢とする」旨定め、
旅行会社が「1人運転=格安」を求めてきても断っている会社
もある。


  3.【道路脇の防音壁の設置場所の問題】

5月2日の朝日新聞「声」には一級建築士の人が防音壁の
設置状況に問題アリと指摘している。

 ①ガードレールとの間に20㎝~30㎝の隙間があること
 ②ガードレールの内側にあること

これでは激突物(バス)に対して切り裂くように食い込むのは
当然という。
ガードレールを内側にするか、2つの間に隙間を作らない
ようにどちらかを斜めに立てることが必須なのに、
そうなっていなかったと。

現状だけでもこれだけの重大懸念材料が存在していたゆえの事故
と言える。

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