« 一応勝ったが、なでしこ らしくないダメな試合  ロンドン五輪予選 対 韓国戦 | トップページ | 電力料金値上げに断固反対 絶対に許さない  「盗っ人 猛々しい」 「泥棒に追い銭」 に等しい »

2011年9月 4日 (日)

N響アワー フォーレ 「レクイエム」        ただただ涙とため息と 奇跡のような美しさ

N響アワーはデュトワの指揮でフォーレの「レクイエム」。
二期会合唱団がさすがにうまい。
特に女声が正確にしてムリの無い柔らかなトーンで素敵だった。

ソロがまた素晴らしかった。
ソプラノにしてもバリトンにしても、この曲にはいろいろな
アプローチの方法があると思う。
声の声質1つとっても、キャスリーン・バトルも、
フレデリカ・フォンシュターデも、バーバラ・ボニーも、
いずれもそれぞれ素敵だったし、歌唱スタイルについても、
敬虔さやピュアさに徹する歌唱、
もう少し人間の情を出して訴えかける歌唱等々、
複数あると思う。

デュトワ=N響では、ソプラノの天羽明惠(あもう あきえ)さんは
質素さよりも潤いと瑞々しい声に熱い情感を乗せて語りかける
素敵な歌唱だったし、バリトンの青戸 知(あおと さとる)さんは
更にニュアンスに富んだ柔らかな声で感情の変化を伝えて
いく実に「人間的な歌唱」だった。
これはこれでいずれも「あり」のアプローチであり、素敵だった。


ソプラノの「ピエ イエズ」は最近ではこの曲単独で、
嘉目真木子さんと小林沙羅さんで聴いている。

嘉目さんはこの曲を スケールの大きな明るい曲としてその魅力を
伝えていたし、沙羅さんは質素とも言えるほど敬虔で慈愛を
しっとり語るかのように歌っていて、いずれもそれぞれ
とても印象的だった。

近々、ごく身近で臼木あいさんの歌唱に接することになっている。
声のコントロールという点では (若手の中では、などと範囲限定
の必要なしに) こんにちの日本で最も優れた歌手の1人である
あいさんがどう歌うのか、どういうアプローチで、
どういう質感の声で歌われるのか、実に楽しみである。

それにしても、なんという美しさ、なんと美しい曲だろう。
涙と ため息と 憧れと 祈り、という言葉しか思い浮かばない。
本当に信じ難い偉大な曲だ。

私の音楽の中心にはいつもベートーヴェンがいるが、もちろん、
ブラームスもドボルザークもマーラーもワーグナーも素晴らしい。

しかしそれでも、モーツァルトとフォーレには、

 「よくぞこの世に降臨してくれましたね」

と、感謝せずにはいられない。

« 一応勝ったが、なでしこ らしくないダメな試合  ロンドン五輪予選 対 韓国戦 | トップページ | 電力料金値上げに断固反対 絶対に許さない  「盗っ人 猛々しい」 「泥棒に追い銭」 に等しい »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック