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2011年6月19日 (日)

作家と原発① 赤川次郎さんの原発批判

朝日新聞夕刊に毎週1回連載している
 「三毛猫ホームズと芸術三昧!」で、最近2回にわたって、
外来演奏家の来日キャンセルについて論じ、その原因たる
東電および政治家の原発に関する無責任でいい加減で
反省のない態度を厳しく批判している。

6月10日の文では、前段ではオペラ同様とても詳しい歌舞伎の
 ことを書いているが、後段はメトロポリタン歌劇場の来日に
 際して、アンナ・ネトレプコとヨナス・カウフマンが来日を
 キャンセルしたこと、また、ベルリン・フィル八重奏団も
 ホルンのラデク・バボラーク氏を含む3人が来日拒否したことを
 挙げ、
  「ネトレプコにしろ、バボラークにしろ、何度も来日して日本の
   事情をよく分かっているアーティストが日本の放射能に不安
   を抱いているのだ。それは単に事故に対してではなく、
   その後の東京電力の対応への不安だろう。
   実際、いくら「事故は起こらない」という前提の下とはいえ、
   万一のための準備が万全ではなかったとは
   (アーティストらは)誰も思ってはいなかったのではないか?」

と書いている。
この最後の言い回しは判り難いが、要するに、
電力会社はもう少し万一のときの対策を持っていたと想像していた
のだろう、という意味だ。


6月17日の文は、
 「海外の懸念、どう解消?」と題して、冒頭から
 「フランスの国立リオン管弦楽団に続き、ドイツの
  ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団が来日中止を決めた」
と書き出している。

 「ドイツでは政府から福島原発付近への渡航警告が出ている」
 「(招聘マネジメント事務所の)ジャパン・アーツの「お知らせ」に
  よると、5月中旬のメルトダウン報道~などが現地でも報道
  されたことで日本の報道に対する疑念が膨(ふく)らみ~」

などを紹介した後、

 「日本を1つに、などTVキャンペーンは主旨は解るが、
  フクシマの悲劇を引き起こした東京電力や自民党も
  「1つに」してしまってよいのか?
  復興はもちろん重要だが、責任追及も重要。
  河野太郎氏は別(例外)として(それ以外の)自民党員は
  福島の人々への謝罪もせずに政府の対応を批判して
  いる姿を見ると、暗澹(あんたん)たる気分になる」

と、特に東電と自民党に対しては相当厳しく書いている。


ここからは、赤川さんの文章から直接的には離れるが、
原発状況を憂慮して来日キャンセルする外人演奏家が多いのは
本当に残念だ。
新日本フィルの常任指揮者クリスチャン・アルミンクは
特に新国立劇場での「ばらの騎士」を控えていながらの
キャンセルでもあった。
さすがに最近ようやく新日本フィルとのリハに登場した際は
団員の多くから「これまでの信頼関係が崩れた」と相当な不信感、
反目があったという。まあ、そりゃそうだろう。
少なくとも 「常任指揮者の資格はない」 と思う。

メトロポリタン歌劇場では、先述の赤川さんの文章のとおり、
ネトレプコ、カウフマンのほか、ジョセフ・カレーヤなどの主役陣が
キャンセルした。

もっとも、それでも「ちゃんと」来日してくださるアーティトは
もちろんいる。

同オペラでもバルバラ・フラットリ、ディアナ・ダムラウ等々。
赤川さんによると、ダムラウは生後間もない乳飲み子を
連れてきたというから本当に頭が下がる。

そして、プラシド・ドミンゴさん、マルタ・アルゲリッチさん、
ライナー・キュッヒルさん、あるいはもちろんクラシックだけでなく、
ロック、ポップス等の外来演奏家でも敢えて来日して
くださった外来アーティストも少なくなく、
そうした皆さんにはあらためて感謝したい気持ちで一杯になる。

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