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2011年5月 1日 (日)

モスクワより愛をこめて 世界フィギュア    エキシビション 安藤美姫さん 川口悠子さん  リンダ・エダー 「レクイエム」 千と千尋

フィギュアスケート世界選手権は東京で開催されるはずだった。
大震災により中止。モスクワが代替え開催を立候補し、
先月25日開催した。
開会式は氷上に日の丸が映し出され、黙とうにより始まった。
4月30日の女子フリー演技をもって終了。

5月1日、エキショビションが放映された。
エキシビションは上位入賞者が競技から解放されて個性的に
自由に滑るのだが、コスチュームに工夫したり「物」を使用したり
とにかくストーリーを設定して滑るので実に楽しい。
エキシビションこそ見ごたえがあり楽しいものはないと言っても
いいほどだ。
そして使用される音楽も競技では「歌入りはNG」なのに対して
エキシビションはOK。
なので、どういう音楽を使うか、という点は競技でも楽しみの
1つだが、エキシビションでは更に自由度が増すので
期待度が更に増すことになる。

比較的近年では、トリノ五輪後のそれでは、
プルシェンコさんがパバロッティが歌った「カルーソー」を使って
くれたのは本当に嬉しく素敵だったので圧倒的な印象として
覚えている。


1.川口&スミルノフ組
  「千と千尋の神隠し」の主題歌 「いつも何度でも」

 さて、今回の世界選手権では、ロシア国籍を取得した
川口悠子さんがペアのスミルノフさんとの演技で使用したのは、
なんと「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」だった。
これは衝撃。想像もしなかった。
 そして、「なんて素敵だっただろう!!」
明らかに日本を意識した、日本への、もっと言うなら
被災地被災者への応援だった。
演技後、川口さんはインタビューに応えてこうコメントした。

 「被災者の皆さんに「頑張って」と言ってもそれを辛く思う人が
  いるかもしれないので、ただ淡々と滑ってみたかった」

この歌は、詩の素晴らしさと単純で無垢な旋律に強い感動を
秘めたもので、作曲者で歌手としてこの曲を知らしめた
木村 弓さんは歌は上手くないにもかかわらず、かえって
あの「たどたどしさ」に誠実な心の祈りというものを感じ取る
ことができ、聴くたびに熱い感動を覚える素晴らしい曲だ。
敢えてここであらためて歌詞を記載させていただきたい。
  作詞は 覚 和歌子さんによる

  呼んでいる 胸のどこか奥で
  いつも心躍る 夢を見たい
  かなしみは 数えきれないけれど
  その向こうできっと あなたに会える

  繰り返すあやまちの そのたび
  ひとはただ青い空の 青さを知る
  果てしなく 道は続いて見えるけれど
  この両手は 光を抱ける

  さよならのときの 静かな胸
  ゼロになるからだが 耳をすませる
  生きている不思議 死んでいく不思議
  花も風も街も みんなおなじ


  呼んでいる 胸のどこか奥で
  いつも何度でも 夢を描こう
  かなしみの数を 言い尽くすより
  同じくちびるで そっとうたおう

  閉じていく思い出の そのなかにいつも
  忘れたくない ささやきを聞く
  こなごなに砕かれた 鏡の上にも
  新しい景色が 映される

  はじまりの朝の 静かな窓
  ゼロになるからだ 充たされてゆけ
  海の彼方には もう探さない
  輝くものは いつもここに
  わたしのなかに
  見つけられたから


2.安藤美姫さん
  「Why do people fall in Love」 by リンダ・エダー
  モーツァルト 「レクイエム」

そして、見事優勝した安藤美姫さんはまず、
女声ボーカル、リンダ・エダーさんによるしっとりとした
素晴らしいラヴ・ソング「Why do people fall in Love」
に乗って舞った。
演じ終わった安藤さんは感極まって涙を浮かべた。

そしてアンコール演技での曲は、2009年に使用した
モーツァルトの「レクイエム」。
2年前同様、氷上に横たわった体勢からのスタートを含め、
結果として極めて印象的で象徴的なスケーティングとなった
と言えるだろう。

演技後、安藤さんはインタビューにこう応えていた。

 「1曲目は愛をこめて滑りました。そうしたら、
  日本のことがどんどん浮かんできて…
  2曲目は被災者のことを思いながら滑りました」

川口悠子さんと安藤美姫さんの「思い」に率直に感動した。
被災地でも多くの人が見ていればいいなと思った。

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