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2011年4月25日 (月)

最後の言葉の衝撃と重み そして感謝

元キャンディーズの女優田中好子さんの葬儀・告別式で、
田中さんが3月29日に録音された肉声が流れた。
衝撃的だった。前代未聞ではないか?
感涙を禁じ得なかった。以下は全文。

 「こんにちは。田中好子です。今日は3月29日、
  東日本大震災から2週間たちました。
  被災された皆さまのことを思うと、心が破裂するような、
  破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々の
  ご冥福をお祈りするばかりです。

  私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると
  負けてしまうかもしれません。
  でも、そのときは、必ず、天国で被災された方の
  お役に立ちたいと思います。
  それが私の務めと思っています。

  今日お集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、
  このテープを託します。

  キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間
  お世話になりました。幸せな、幸せな人生でした。
  心の底から感謝してます。
  特に、ランさん、ミキさん、ありがとう。
  2人が大好きでした。

  映画にもっと出たかった。テレビで、もっと演じたかった。
  もっともっと女優を続けたかった。
  お礼の言葉を、いつまでも、いつまでも皆さまに
  伝えたいのですが…、息苦しくなってきました。
  いつの日か、妹夏目雅子のように支えて下さった皆さまに、
  社会に少しでも恩返しができるように、復活したいと
  思ってます。
  カズさん、よろしくね。その日まで、さようなら」。


何が衝撃か、と言えば、元アイドルにして誰からも好かれた
母親役女優の実際の死期が迫る中での、
酸素マスクをはずしてでの精一杯の録音メッセージ
ということに加え、
「自らの死に直面してもなお被災して死亡した人々を思いやる
  という、なんという優しさだろう」
ということだ。

なんて人だろう。
なんて素敵な、優しい、立派な人だろう、と思う。

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