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2011年2月 1日 (火)

エジプト 連帯による 「密告社会」 の打倒

密告する組織はその大小を問わず必ず崩壊する。
組織の最大のものである国ですらそうだ。
かつての東欧社会の組織形態の崩壊を一言で言うなら
 「陰湿な密告社会への反撃と崩壊」 だった。

2月1日のTBSの「ニュースクロス23」で、
エジプトのルポが報告されていた。
小さな部屋に4人の家族と暮らす男性。
「貧しいだけでなく、この国では30年間、自由は無いのだ」
そんな彼も唯一の楽しみであり、連帯の証=ツールである
インターネット。
ムバラク政権がネット回線を切るまで、
 「毎日フェイスブックとツイッターをやっていたよ。
  デモの情報など、みんなと連帯できるからね」
そういう時代なのだ。
エジプトですら、と言ったら蔑視的な失礼な言い分だが、
ITツールを切実に必要としているのはむしろこうした
大きな問題を抱えた地域とそこに住む人々だと言えそうだ。

エジプトというと、ここ10年前後はテロも複数回起きて
不穏な状況となっているものの、アラブ圏の中では観光立国
でもあり比較的「大人な」国のイメージがあったが、
それは「外向き」に過ぎなかったことが判った。

1981年のサダト大統領暗殺事件以来、
「非常事態宣言を解除していない、という異常な社会」なのだ。

1979年の「イラン革命」以来、それまでの親米から反米に
転じたイランに危機感を覚えたアメリカは、逆に
それまで反米的だったエジプトを軍事支援を含め
一気に「親米化」戦略に転換した。
それに対する軍部や国民の動揺があり、サダトさんが暗殺された
のだったが、当時副大統領だったムバラクがそのまま「昇格」し、
当初国民から期待大だったにもかかわらず、
どんどん「独裁色」を強めていってこんにちに至っている。

ムバラクは自身が言うところの「この国に安定をもたらせたこと」
を理由に自分を「英雄」として退任することを望んでいるようだが
これだけ「国民からのダメ出し」を受けて、今更どうするのか?
退任をこれだけ拒むということはやはり
 「そうとう<美味しい何か>が権力側にいると有る」
ということをそのまま証明している。
人間「引き際が大事」なのはどの国のどういう立場の人でも
同じだ。

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