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2010年11月20日 (土)

感動 吉田都さん ロイヤル・バレエ 引退公演

19日のNHK教育テレビ「芸術劇場」は英国ロイヤル・バレエ
のプリンシパルを15年務めた吉田都さんの引退公演でもある
同バレエ団の6月29日東京文化会館での公演が全幕放送
された。
この放送があることは10月25日のNHK「トップランナー」に
出演されたときのことを書いた折にも付記しておいた。

その前に、同じ日、昨年のエンコール放送として
「スーパーバレエレッスン」の放送があり、この回では
「くるみ割り人形」の「パドゥドゥ」のアダージョの踊りの回で、
とても興味深く見た。
この曲の素晴らしさは、クラシック・ピースの6として
2008年8月24日に書いている。
この曲の演技指導を拝見した後の、芸術劇場の放送
というのはとても素敵な流れだった。

そして本題の放送。
私はプロコフィエフは苦手で普段からあまり聴きたいと思わない
作曲家だが、この日の公演は吉田都というバレリーナの
素晴らしさに魅せられたという一言に尽きる。
終わり近く、眠りから覚めた後、ロメオが死んだと錯覚して
毒をあおるシーンから、今度はロメオが目覚めてジュリエットが
死んだとして今度は本当に毒をあおって死んでしまい、
実は無事だったジュリエットが、これまた今度は本当に
絶望して短剣を自ら刺して死んでしまうまでの一連のシーンは、
バレエに詳しくない私でも大いに魅せられ感動した。
細やかな仕草、すなわち腕というより指先からトゥシューズの
先までに繊細にして情感あふれる表現が見て取れ、
これぞプロフェッショナルな、それも長い月をかけて積み上げて
きた技巧であり、豊な経験と真に高いレベルで知情理の一致した
技術表現であると直感し、感嘆した。

自他ともに認めてきたところの
「背が高いわけでも、特別美人であるわけでもない彼女」が、
しかも異国の地の格の高いバレエ団での最高位として
長年活躍できてきたその「実力」をまざまざと感じ、
深い感銘を覚えた。

幕が下りたのち、客席のスタンディングオベーションの中、
あらためて幕が上がった舞台ではロイヤル・バレエの同僚や
関係者らが拍手と花束とキスで彼女の長年の活躍を讃えた。
「SAYONARA」の字幕も掲げられた。

偉大なアーティストの最後の晴れ舞台。
日本人のバレリーナで、かつてこれほどまでに海外で高く評価され
その引退を惜しまれ祝福された人はいなかった。
この舞台での祝福シーンは本当に感動的だった。
お疲れ様でした。プリンシパル、吉田都さん。

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