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2010年11月14日 (日)

祝! 日本女子バレー 32年ぶりのメダル

とうとう、いや、ついにこの日が来た。世界選手権では実に
1978年以来のメダルを獲得。
五輪でのメダルからカウントすれば1984年のロスアンジェルス
大会以来26年ぶりの国際大会でのメダル獲得だ。

文字通り(キレイごとではなく)「全員バレー」だった。
すなわち、ケガでスタメンが難しい栗原恵選手に代わり、
木村沙織選手が攻撃の中心となったほか、最年少の
江畑幸子選手の予想を超えた活躍がメダル獲得に大きく貢献
したし、大会終番、その江畑選手が調子を落とすと、それまで
ベンチをあたためていた石田瑞穂選手がコートに入るやいなや、
それまでもアメリカ優勢のイヤな状況を一転させる活躍をした。

こうしたことはもちろん「まぐれ」や「偶然」では起こり得ない。
これまでの各人の所属チームでの成長と全日本に選抜されてからの
徹底的な「チーム練習」あってのことだ。
キャプテンで「豊作84年組」の1人、荒木絵里香選手が
全体を支え、井上香織選手や迫田さおり選手らの急成長と活躍を
含め、文字通り「新生・全日本チーム」による勝利だった。

今回の選手たちの最後まで集中力の持続した力が勝因だ。
具体的にはフルセットまでもつれた試合でブラジル戦以外は
全て勝った。こんなことはこれまであまり無かった。
戦術としてもっと具体的に挙げると「ワンタッチ・レシーブ」
により、どんな強烈なスパイクが来ても、ワンタッチで
そのボールの力を弱めてコート内の頭上にバウンドさせ、
そこからトスとスパイクを連携させて相手コートに打ち返す、
という戦術が見事だった。
これを何度も繰り返せば、さすがに相手のチームが
どんなに強くても「めげてくる」わけだ。

「真鍋ジャパン」。
真鍋政義という人がいたのは日本にとってラッキーだった。
「iPad」を使ってのIDバレーを含め、いろいろな意味で
新機軸を打ち出していったのは「熱いハートと冷静な頭脳」
の所以(ゆえん)だろう。

今回の勝利はもちろん、その土台を作った「柳本ジャパン」の
柳本晶一前監督あってのものだ。

名セッター、159㎝の竹下佳江選手は女子バレーボールチーム
としては初めて五輪出場を逃したシドニー大会でのその予戦で
負けた際、「小さなセッターだから負けた」と
キャプテンの高橋みゆき選手とともに「戦犯扱い」され、失意の
竹下選手は引退のつもりで実家に帰った。
しかし、やはりバレーがしたくて戻り、今日に至った。

もう1人の159㎝、名リベロの佐野優子選手は、
アテネ五輪の出場枠から外された後、志願して全日本チームの裏方
に徹し、その後、フランスのリーグに入って自らを鍛えた。
そして大きく成長して北京五輪には選出され、その後も
Vリーグでのベストリベロ賞を毎年のように獲得している。今や
「佐野のいないリベロ、佐野のいない全日本など考えられない」
とすら言える極めて大きな存在となった。

また、山本愛、旧姓大友愛選手は北京五輪前に
急な妊娠、出産で選手生活離脱したが、今回復帰し、
安定した実力を見せたのは見事だった。

木村沙織選手は、1年後輩の親友、横山友美佳選手のガンによる
早逝という衝撃的な体験をした。これのついては先ごろ
テレビドラマとして木村選手を相武紗希さんが、
横山選手を比嘉愛未さんが演じた番組が放送された。

こうした各選手が困難を乗り越えてきての「今日」
があったのだった。


余談
元NHK記者で現在はジャーナリストとして活躍している
手嶋龍一さんは「まじめ」を絵に描いたような印象を受けるし、
指摘も概ねまっとうなことが多いので注目しているが、
氏が栗原恵選手の大ファンということで、
テレビ番組で会えた感激を「胸が一杯」と言って語っていた
のが可笑しいまでに印象的だった。
その気持ち、よく解ります。

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