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2010年7月25日 (日)

お茶の水OBオーケストラ 第29回演奏会  シベリウス 交響曲第5番

東京医科歯科大学管弦楽団のOBとお茶の水女子大学の
お茶の水管弦楽団のOGで結成されている
「お茶の水OBオーケストラ」の演奏会を初めて拝聴した。
理由というかきっかけは唯一つ、演奏曲の1つに、
シベリウスの第5交響曲があったからだ。

この演奏会もやはり無料冊子「ぶらあぼ」で知った。
会場は蒲田の大田区民ホール「アプリコ」。
田部井 剛氏の指揮によるプログラムは
1曲目がベルリオーズの「ファウストの劫罰」より有名な
「ラコッツイ行進曲」
これは迫力があってなかなか楽しめた。

2曲目はメンデルスゾーンの劇音楽「真夏の夜の夢」の中から
一般によく演奏される曲5曲。
序曲ではヴァイオリン群の弱音が大きすぎて、もっと弱音を徹底
したほうがよかったと思う。
あとのシベリウスでも触れるが要するに「メリハリが薄い演奏」。
夜想曲でのホルン・ソロはなかなか穏やかで安定していて
良かった。テンポ設定が良かったのだと思う。
有名な「結婚行進曲」は冒頭からのトランペット群が
「いまいち」。

休憩後、楽しみにしていたシベリウスの交響曲第5番。
この素晴らしい曲は彼の交響曲の中では2番に次いで
(1番とともに)比較的取りあげられる曲ではあるが、
それはもっぱらプロオケであり、残念ながらアマチュアの
オーケストラが演奏する頻度は極めて低い、少ないと
思うし、残念なことだ。

冒頭が勝負。
曲自体は冒頭が「なんて美しい曲だろう」と感嘆する曲なのだが、
残念ながらホルン群のアンサブルが不安定。
第1楽章と第2楽章は特にヴァイオリン群の弱音がやや
「大き過ぎて」デリケートな対比が弱められていたのは残念。
終楽章の弱音はよくバランスがとれていたけれども。
その終楽章はなかなかの熱演だった。
ただ、全体の印象としては先述のとおり
「メリハリの度合い、強弱の度合いが遠慮がち」で、
全体がメゾフォルテで進んでいる印象を受けた。

アンコールでは同じ作曲家の「カレリア組曲」から
「行進曲風に」。
シベリウス・プログラムでの(「カレリア」を取り上げなかった
場合の)アンコールの「定番」でもある。
「響」としては特に不満はない。しかし、
ヴァイオリンや木管による主旋律が「スウィングしていない」。
これは実は以前、私が所属するオーケストラが演奏した際、
リハーサルの際に故・岩城宏之さんから言われた言葉だ。
あのとき私を含む多くの団員はたぶん岩城さんがおっしゃっていた
「意味が理解できなかったに違いない」。
ちょうど今日の「お茶の水OBオーケストラ」の皆さんのように。

要するに、
「自分たちは「歌って(歌うように)演奏している<つもり>」
なのだが、やはり「つもり」で止まっているのだ。
旋律を「なぞって」いるだけで、十分に歌っていない。
もっと平たく言うなら、「楽しんでいない」のだ。
この日の演奏を拝聴して、
「ああ、あのときの自分たちも<こう>だったのだなあ…」
と初めて気づいたことを正直に告白したい。


5番を含む3曲でも感じたが、このオーケストラはOBオケ
とはいえ比較的若い人が多く、平均年齢は低いオケに
見受けられたことに関係するのか、
「学生オケに近い演奏の印象」を覚えた。すなわち、
「丁寧だけれど、エイ、ヤア、という、
 <多少ガタがあっても力でもっていく点>が、
 良い意味でも悪い意味でも足りない」
という物足りなさを感じた。
OBなのだから、もっと「暴れん坊の大人」の演奏をしてもよい
と思う。これからの課題だろう。

その他、これはアンケートにも書かせていただいたことなので、
ちょっと厳しい言い分になるが、ここにも以下、
書かせていただく。
コンサートミストレスのかたも、たぶん卒業後それほど年数が
経っていないかたに見受けられたが、
頭に「花のついたヘヤピン、というか、ヘアバンド」
のようなものを着けていたのは「いただけない」。
しかも頭の右側に付けているので、客席から「モロ見え」
なのだ。
(もちろん当人は「オシャレとして」見せたかったのだろう)

ガキじゃあるまいし、みっともない。
こんなの初めて見た。
いくらコンミスとはいえ(いや、それだからこそ)
「自分をアイドルと勘違いしてはいけない」。

これは周りの団員達も事前に注意して、着装を
止めさせるべきだったと思う。
「みっともないったら、ありゃしない」。
こんなバカみたいな格好は今後は厳に慎んで欲しい。

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