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2010年6月14日 (月)

「はやぶさ」の快挙 凄い科学技術

2003年5月に鹿児島で打ち上げられた小惑星探査機
「はやぶさ」がトラブルを乗り越え、当初の予定から3年遅れ、
約60億キロの長旅から無事帰還した。
新聞数紙はそれぞれ「満身創痍」、「完全燃焼」などの言葉で
称賛した。
月より遠い天体に着陸し、地球に帰還したのは世界初という
「快挙」。

宇宙航空開発研究機構の関係者の皆さんが口々に
「我が子が長い旅から戻ったよう」、
と深い感慨を覚えるのは当然だ。

2005年12月、イトカワ着陸時、燃料漏れによる機体の
体制崩れから通信が途絶え、実に2カ月間も音信不通、
行くえ不明になっていたというし、つい昨年、
2009年11月にも深刻なエンジントラブルを起こし、
このときもほとんど絶望的なくらい関係者はショックを受けて
いたという。
そこからの帰還。「生還」とでも言うべきだろう。

私たちが驚き感動するのは、それ自体もそうだが、「はたぶさ」が
大気圏に突入の際、その本体が燃え尽き、その直前に
「研究成果」を積んだカプセルを切り離して地球に投げ降ろす
という「業」をやってのけたところに更に感動するのだ。
日本の宇宙技術のレベルを世界中に印象付けた。

膳場貴子さんは「帰ってきてくれた姿に「けなげさ」さえ感じた」
と述べたが同感。
2か月音信不通、すなわち「行方不明」=迷子になっていた、
しかし、そこから再び姿を現してくれた、ということに、
「まるで我が子が見つかって戻って来た」かのように感情移入とも
言うべき感慨を私たちは覚えるのだろう。

それだけではない。更に次の点だ。すなわち、
「はやぶさ」に感情があるわけはないのに、大気圏に突入の際に
自身=本体を燃え尽くしてでも研究成果であるカプセルを
切り離して地球に投げ降ろす、という業に、まるで
サケやいくつかの生物が、子を出産するのと引き換えに
自分の命が消滅するという宿命を持っている生命体と同じ
もののように想え、感慨を深くするのだと思う。

「はやぶさ」の開発費は約130億円で、日欧米各国の共同作業
である国際宇宙ステーション計画で毎年日本が負担する
約400億円から比べても「各段に安価」とさえ言えるのかも
しれない。

「はやぶさ」は自らの体が大気圏突入で燃え尽きてカプセルを
放すとき、日本で、世界で称賛されることを悟っていたに
違いない。
「はやぶさ」は少し照れながら蓮舫大臣にこうつぶやいたかも
しれない。
「あの、やっぱり一番ではダメですか?」

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