« 「一段一段」 上村愛子さんへの1つの賛辞 | トップページ | 再度 カーリング 対イギリス戦 »

2010年2月18日 (木)

カーリングはマジ面白い ; 氷上の集団チェスの醍醐味を はや堪能

面白い。深夜というか未明、早起きとも夜更かしとも言える時間帯
に起きて、バンクーバー・オリンピック、カーリング女子の予選、
日本としては第2試合の最後の1時間以上をライブで観た。
相手は世界ランキング1位にして地元のカナダ。
これ以上ない「完全アウェイ」状況。

まだ今大会の同種目競技は開始しばかりだが、
日本=「チーム青森」は初戦のアメリカ戦で、最後の最後、
本当に数センチという差による得点差で勝利しての、この2戦目。
世界ランク1位に完全に五分の戦いを繰り広げて見事だった。

チーム青森がナイスショットすると、満員の~日本人の応援団も
いるとはいえ~ほぼ地元カナダ人が大半を占めているであろう
会場が静まりかえる。
その沈黙はこう言っているようだった。
「日本のチームはこんなに強いのか、なぜこんなにうまいのか?」
と。

最後のエンドでは、それぞれ両チームが長いインターバルを取り、
(それも規定の時間をオーバーして、持ち時間を削ってまでも)
全員でストーンの位置関係を見て議論していた。
もちろんコーチも加わって交互に両チームともがそうしていた。
この競技の特徴を端的に表す印象的なシーンだった。

この日の試合は本当にわずかの差でカナダが勝った。
しかし、どちらが勝っても全くおかしくない壮絶な接戦だった。


正に頭脳戦。しかも最良の、あるいはベターな戦略を決定しても、
そのように投げられるか、石が動き、はじいてくれるかは判らない
のがカーリングの面白さだ。
「線」のとおり投げれても、その推進力や氷の状態等で、
作戦どおり「弾いて」他のストーンにぶつかるなり、
ぶつからないなり、その「次」の予測は誰にも判らない。
要するに、
「100%正解の作戦かどうかが不明」。そして決断して投じても
「100%その位置に行くかは判らない」。
「ドンピシャ、に届いても、その石が他の石を
<理想的にぶつけて弾くことができるか>、あるいは、
<理想的に「ぶつけないで」うまく避けて行けるかも、
 いずれも判らない」
そういう面白さがカーリングの面白いところだろう。
囲碁、将棋、チェスの要素に、スポーツの要素が合体している、
ということだろう。

あるいはまた、今回の最終エンドのように、難しいストーンの
配置になったときの選手たちの「考える時間」が興味深いし、
もう1つ、私のような素人には、あの「声」も面白い。
すなわち、ストーンを投じて、それが円に向かってくときの、
あの声の掛け合い。
「ウォー」が「そのまま構わず進ませろ(掃(は)くな)」。
投げる前も、「○○してもいいから、○○で行こう」とか、
「○○だと○○しそうだね」等々の作戦がモロ聞こえるのが、
この種目の面白いところだ。
もっとも、それを聞いても、それがどういう意味を想定して
いるのかはよく解らないのだが、その
「解らないというところもまたカーリングの面白さだ」
とも言える。

自分の領土(陣地、枠)を獲得していく、という意味では、
「囲碁」に一番似ていると思う。
それが氷上、しかも1対1でなく、4人=1チームとして
都度変化するストーンの状況に応じて投げ分けて
いかなばらない。しかも、将棋、囲碁、チェスのように
「駒を置くだけのこと(投球)自体が難しい」から
余計に面白いわけだ。

« 「一段一段」 上村愛子さんへの1つの賛辞 | トップページ | 再度 カーリング 対イギリス戦 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック