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2009年12月 2日 (水)

黒田福美さんの文章から;日韓文化交流

2日、朝日新聞夕刊に、女優で韓国との先駆的なかけ橋と
して携わってきた黒田福美さんが、
<「もうひとつの百年」を前に>、
<映画「ゼロの焦点」支えた韓国>と題して寄稿している。

映画「ゼロの焦点」で犬童一心監督は雪深い昭和の金沢の
シーンをどこで撮ったか、というと、日本国内ではなくて
なんと韓国の富川(フチョン)ファンスタスティックスタジオ
でのロケだった。
そしてそこには韓国のスタッフ、韓国内では既に映画を撮って
いる人を含めた優秀な人材が参加し、彼らの多くは
日本で映画を学んだ経験もあり、日本語もできる人多かった
こともあり、そういうスタッフの協力で、スムーズにロケを終了
したとのこと。

そして、黒田さんはこう書いている。
「日韓関係は常に「文化」が先導し、互いに寄り添い、
 理解を深めてきた。だが、民間レベルで息を詰めるようにして
 慎重に積み重ねてきた信頼は、いつの誰かの不用意な一言、
 相手を逆撫(な)でするような行為によって突き崩されるのが
 常だった。
 それは主には「妄言」と称される政治家一言であったり、
 歴史教科書問題や靖国参拝、竹島を巡っての論争などに
 象徴される。そんなことがあるたびに、日本批判が再燃し、
 日韓の文化交流事業は突然中断を余儀なくされた。
 しかし、私たちは大事に積み上げてきた積み木を何度も壊され
 ながら、性懲りもなく愚直にまた一から積み上げるしか
 なかった。
 民間人にできることはそれだけだからだ。
 けれど、こんなことを繰り返しながら、やっぱり時代は
 少しずつ変化し、前へと進んでいったようにも思う」、

とし、さらにこう続けている。

「来年は<日韓併合百年>にあたる。韓国では愛国を掲げた
 小競り合いが起こることだろう。(中略)
 韓国で「愛国」を掲げたら「伝家の宝刀」を抜かれたような
 もので、誰だって表だって彼らを押しとどめることはできない。
 じっと息をひそめるしかない。
 愛国運動が起こると、和解を模索する人々の姿も保護色を
 帯びたように急に見えにくくなるのだが、
 決して消えてなくなるわけではない。
 「過去を乗り越えなければならないときが来たと感じて
 いる沢山の韓国人」の存在を忘れてはいけない。
 「ゼロの焦点」の現場に見たような雪解けが、日韓併合百年
 から未来へ踏み出す「新しい一歩」であることを心から願う」

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