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2009年6月 4日 (木)

黒田恭一さんを悼む

音楽評論に多少とも興味のある人なら、まず名前を挙げるのは
今年96歳になる、そう、「春の祭典」が初演された
1913年生まれの吉田秀和さんだろう。次いでは、好き嫌いは
あるようだが(私は好きだが)、いつまでも「熱い」壮年批評家
のイメージのある、でももう70歳代後半の宇野功芳さんという
ところだろうか。

訃報のあった、71歳で亡くなられた黒田恭一さんは、その2人に
比べたら割と地味な存在だったかもしれない。
でも、実に「しみじみとした、良い文」を書く人だった。
決して誇張した表現はせず、抽象的な言い回しや観念的な比喩は
用いず、それでいて、奥行きのある表現。控え目に抑制を効かせ
つつ、それでいて、ほんわりと温かい文を書く人だった。

例を挙げたらキリが無いが、私が中学生のときに読んだもので、
カラヤンとベルリン・フィルが1965年に録音した、
チャイコフスキーの第5交響曲の、LPレコードに寄稿していた
文章は、とりわけ印象的だった。氏が30歳代で書いたものと
いうことになるだろう。
(繰り返しになってしまうが)
そこで書かれていた文面は、決して大げさな表現を用いては
おらず、抑制のある文面ながら、「詩的」と言ってもよいような
静かだが温かみのある、実に素敵な文章だった。

心からご冥福を祈りたい。
黒田さんの文章から、たくさんのことを教わりました。
いろいろ教えていただき、ありがとうございました。

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