STANDARD OPERA 20 魅力的なDVD集
もう3か月ほど前になるが、コロムビア「DENON」レーベルから
オペラのライブDVDが廉価で20点発売された。
1枚もので 2,800円、2枚組で 3,400円(消費税別)
もちろん、全て見たわけではないが、いくつかは早々に
楽しませていただいたので、少し紹介させていただきたい。
2000年前後の比較的最近のものが多いが、
いわゆる過去の名盤もある。それからいくと、まず、
1982年ザルツブルグ音楽際でのモーツァルトの「魔笛」は
レヴァイン指揮、ウィーン・フィルによるもので、以前VHSで出て
いたものと同じもの。シュライヤー、ベリー、グルベローヴァ
などなそ、名歌手揃いだ。
「カルメン」は、カルロス・クライバー指揮、ウィーン国立歌劇場
クライバーの指揮、オブラスツォワ、ドミンゴなど、全てが
魅力的。
「イル・トロヴァトーレ」も同じく1978年のウィーン国立歌劇場
当時70歳の溌剌としたカラヤンがやはり素敵だし、
カップチェッリ、ドミンゴ、コッソット、等々、これまた名歌手
の共演&競演。
「こうもり」。グシュルバウワー指揮、ウィーン国立歌劇場
1980年の12月31日、大晦日のライブ。
ポップ、グルベローヴァ、ベリー、ヴァイクル、ファスベンダー
と、名前を挙げただけで、ウットリ、茫然、溜息が出て、
気絶するほどの豪華キャスト、名歌手のオンパレード。
コンサートマスターに今は亡きゲルハルト・ヘッツェルさんが
座っているのも嬉しい。
翌日は「ニューイヤーコンサート」なのに、ウィーンの
オペラマンの多忙さが想像できる。
このほか、比較的最近のものでは、
1999年の「ドン・ジョバンニ」は、ムーティ、
ウィーン国立歌劇場。
「ラ・ボエーム」は、2003年、
ブルーノ・バルトレッティ指揮、ミラノ・スカラ座。
ムゼッタ役の韓国人のヘイ=キュン・ホンが、
外見はいささかゴッツイけれど、声が素晴らしい。
イタリア人を優先したいはずの同国のオペラハウスが
韓国からわざわざ招聘するだけのことはある。
古今東西のあらゆる名歌手によるムゼッタの中でも
屈指の名唱。
「オテロ」は、2001年、ムーティ指揮、ミラノ・スカラ座
ドミンゴが素晴らしいのは言うまでもない。
そのほか、未だ見ていないものだと、
2002年ザルツでのゲルギエフ指揮、ウィーン・フィルによる
「トゥーランドット」とか、
1990年のザルツブルグでのヴェルディ「仮面舞踏会」は
本来、カラヤンが振る予定だったものだが、その前年の
逝去により、ショルティが引き受けたもの。
などなど、魅力的なものばかりだ。
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