« NHKトップランナー 杏さん  内面の豊かな日本的教養と知性、感性に驚く | トップページ | もう来ています »

2009年5月20日 (水)

嘉目真木子さんの歌声を再び拝聴して

昨年、わが団の公演、「ラ・ボエーム」にミミの役でご出演
いただいたソプラノの嘉目真木子さんが、
二期会サロンコンサート vol.149 に出演された。
公演のタイトルは、「とっておきの歌~イタリアの歌を歌う」、
共演者はテノールの渡邉公威さん、ピアノの黒木直子さん。

ミニ・リサイタル、サロン・コンンサートといっても、
二期会主催の継続イベントなので、オーディションに合格
しないと出演できない。よって、大変おめでたいことだし、
また、二期会からもとても高く評価がされている出演者で
あるということは当然客観的にも理解できる。

曲は前半が2人交互にイタリアの歌曲、例えば、嘉目さんは
Crutis作曲の「忘れな草」“Non ti scordar di me”など、
それぞれ5曲ずつ歌われた。

休憩後の後半は、オペラのアリア特集で、
「椿姫」よりデュオを含む2曲、
「リゴレット」より「女心の歌」(渡邉さん)、
「ラ・ボエーム」より「私の名はミミ」(嘉目さん)、
「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」(渡邉さん)、
「蝶々夫人」よりデュオの「愛らしい目をした魅力的な乙女よ」。

特に最後の「蝶々夫人」のデュオは2人とも素晴らしい歌唱だった。
アンコールでは、「ジャンニスキッキ」より
「私のお父さん」(嘉目さん)、
「オーソレミヨ」(渡邉さん)、
2人で「乾杯の歌」。

嘉目さんの声の特徴として感じるのはその「強さ」だ。
体躯は華奢(キャシャ)と言ったら失礼だが、
「これほど細身のオペラ歌手は稀」と思えるほどで、
まるでバレリーナのようなスタイルなのに、
声の質感に「強さ」があり、これが曲によってとても大きな
利点として発揮する。
幸田浩子さんの可憐さ、臼木あいさんの豊麗さ、とも
違う、独特の「強さ」だ。

それにしても、本当にここ10年ほどに登場して来て
いるクラシック歌手のレベルは、男女を問わず数段
レベルアップしていることは間違いない。
今、40歳代~50歳代くらいの歌手でももちろん素晴らしい
人はいるが、全体的には、例えば、
「ヴィブラートで音程の悪さを隠してしまう」というような弱点
を持った人が少なからずいたように思う。
そういう人は、今の時代では間違いなく「デビューできない」
と思われるくらい、昨今の歌手の皆さんのレベルは高い。

嘉目さんも間違いなくそうした優秀な、今後の活躍が期待される
歌手の1人だと思う。

« NHKトップランナー 杏さん  内面の豊かな日本的教養と知性、感性に驚く | トップページ | もう来ています »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック