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2009年4月11日 (土)

NHKトップランナー 綾瀬はるかさん

10日から11日に日付が変わってまもなくのNHKTV
インタビュー番組「トップランナー」に登場は、綾瀬はるかさん。
以前も書いたが、2008年は、「ザ・マジックアワー」、
「僕の彼女はサイボーグ」、「ハッピーフライト」、「ICHI」、と
4つの映画、それもマジック以外の3つでは主演を務めた
にもかかわらず、日本アカデミー賞やキネマ旬報での賞に
選出されなかったのは全く理解ができず、不満だった。
もちろん、3つの主演映画を対象に、
第32回山路ふみ子映画賞 新人女優賞と、
第21回日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞の受賞は良かったが。

この日の番組で印象的だったのは、最後に2人の司会者も
似たようなコメントを言ったが、その人柄、ゆったりとしゃべる
丁寧な応対からくるスレていないイメージという点で、これを
言い換えると、前者はたぶん都会育ちではない純朴さ、
後者では、天然というより、おっとりした面と真面目に応対する
ことが当たり前なのだ、という心の姿勢が美しいことから来て
いるように思えた。
それは、彼女が(意識せずに発言したと思うが)広島の実家では
祖母も同居していて、躾が厳しかったこと、高校自体が、
朝、正門で先生たちが「遅刻チェック」し、携帯電話持参不可
という校則が厳しかった生活の中で育ったことに大きく依拠して
いるのだろう。
実際、東京の高校に転校し、「遅刻、ケイタイ、毛染め当たり前」
の状況に驚き、馴染めなかった、という発言もそれを裏付けて
いる。

彼女が意図的でなく「ゆっくりとしゃべる」ことが、かえって、
視聴者に否応なく「集中力を持って見ざるを得なくなる」という
独特の空気を創り出しているのが面白い。
キャピキャピ、チャラチャラしゃべる人は、そのときは楽しそうな
印象を与えたり、注目を(一見)集めるような感じもしないことも
ないのだが、「後に残るものが無い」ことが多い(人がいる)のに
対して、彼女の場合はその逆の効果を自然と創り出している
のだ。

番組では、上京後の、最初の注目作、そして彼女自身が初めて
意欲をもって取り組んだ「セカチュー」以降の作品でのエピソード
等の話が聞けた。特に、「ICHI」での殺陣(たて)シーンの撮影
や、「僕の彼女はサイボーグ」での韓国人監督のコメントを含む
エピソードは興味深かった。

それにしても、広島でのホリプロのオーディションには、
「友達が行くというから、付いて行った」ということや、
スカウト決定後、上京についての両親の反対、自身も特に
意欲が湧かなかったこと、という「欲の無さ」は意外だったし、
先述のとおり、セカチューのヒロイン役オーディションの際に、
初めて「自分からぜひやりたいと思った」こと、番組終了後は、
「完全に自分で「やりきった」と感じたので、次からの取り組みへの
 モチベーション回復まで時間がかかった」ことなども
興味深い話だった。

ここ1~2年の、各段の演技のレベルアップは、そうした、
「元々持ち得ている、良い意味での無心さ」が、プラス効果と
して彼女自身を支えているように思える。

「僕の彼女はサイボーグ」はとっくにDVD化しているし、
5つの外国で上映され、近々は韓国で上映予定とのこと。
以前も書いた、劇中で流れる「山奥少年の恋物語」の歌は
韓国人作曲によるので、きっと同国内でヒットするのでは
ないか、と予想、いや、期待している。

そして、最近、「ICHI」が待望のDVD化されたので、先日、
あらためてまた観たが、本当に素晴らしかった。
未だご覧になっていない人にはぜひお薦めします。

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