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2009年4月17日 (金)

ボストリッジの清涼感

この日のTV「芸術劇場」は2人の歌手。
最初は、バイロイトで活躍する藤村実穂子さんの
実にしっとりとした落ち着いた上質で丁寧な歌唱。
独特の気品のあるリート歌唱。
インタビューで、「バイロイトの藤村」ということに、
「名誉だけれど、そればかり言われるのは・・・」として、
今回のリート演奏会に賭ける意気込みを語っていたのも
印象的だった。

続いては、昨年11月の来日公演から、英国テノールの
イアン・ボストリッジさんのリート・リサイタル。
近代的な曲をならべていた。
ボストリッジといえば、1996年の録音で、発売は97年か
98年だったと思うが、シューベルト歌曲集のCDだ。
リリックテナーといえど、ここまで軽やかで清涼感のある
清々(すがすが)しい男声の声は稀で、ちょっとした衝撃を
伴うデビューだった。
ドイツ語の発音も美しく、ケンブリッジとオックスフォードの
両大学で歴史と哲学を学び、博士号を取得しているという、
その経歴、博識も併せて話題になったのだった。

その後も地道に活躍していて、常にファンの注目を集めて
いる。こういう声は、一面(特にオペラだと)レパートリーは
限られてくるのかもしれないが、貴重な、というか
稀有にして真のエンタ性を備えた魅力的な声を、
今後もずっと期待していきたいものだ。

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