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2009年3月28日 (土)

小沢一郎氏の問題は検察の勇み足

最初にお断りしておかねばならないが、それから、人を好き嫌い
で言うのは趣味に合わないが、それでも敢えて今回言うと、
私は政治家 小沢一郎という人はあまり好きではない。
民主党が政権をとった場合、私は、枝野幸男さんとか、
年金問題追及で有名になった長妻昭さんとか、他の人のほうが
「非自民らしさ」という点では解り易いと思っている。

それはそれとして、今回の小沢氏の公設第一秘書の逮捕の件は
非常に理解に苦しむ内容だ。
繰り返すが、私は小沢代表をかばう気などサラサラ無い。
しかし、今回の検察の動きは極めて奇妙で、不自然極まりない。
私達の世代は、元総理の逮捕という、ロッキード事件という
「スゴイ」事件を見てきた世代であるし、東京地検特捜部という
ものの「正義感」はそれなりに感じてきた世代だ。

ホリエモン氏や村上ファンド氏の逮捕は結構唐突で、驚いた
ことは事実だが、前者は粉飾決算、後者はインサイダー取引違反
と、明白な犯罪事実が存在したから、何も検察の「正義の御旗」
により社会悪が成敗された、などと、政治的な印象は特に
抱かなかった。
しかし、今回ほど「政治色」のする、相当「うさんくさい逮捕劇」は
見たことが無い。前代未聞と言ってもよい。

小沢氏が言うように、逮捕容疑の内容は以前にも他の政治家
周辺に多々あったことで、逮捕に至るような類(たぐい)のもの
では無かった。
当初、いきなりこれで逮捕、ということは、相当大きな疑獄事件に
発展するのか、と思ったし、それならば理解できないことも無い
が、どうやらそうでもないらしい。

言うまでもないが、たとえ寄付団体が「うさんくさく」ても、
法的に問題無い通常の寄付と、贈収賄、すなわちウラ金による
法的違反事件とは全く別次元の問題で、混同してはならない。
今回、秘書を逮捕した以上、検察としては小沢氏サイドと、
西松建設における利権誘導、すなわち、見返りとしての証明が
なされ、贈収賄の決定的な証拠が提出されなければならない
が、検察は本当にそこまでの証拠を掴んでいるのかは
非常に疑問だ。
というのは、今回は「いちいちマスコミにリーク」してきて、
いかにも、「小沢は悪い」という印象を世間に与えようとする面が
ミエミエであり、本当に自信を持っているなら、そのような
世間を味方にするような世論操作、世論誘導をする必要はないし、
それどころか、かえって捜査の邪魔になるはずで、そもそも
そんなリークは不要なはずだ。
それと、ほとんど同内容であるにもかかわらず、自民党の
該当者に対しては、どう考えても、「対応が甘過ぎる」。
「平等に対処」しているとはとても思えない。

これらの点から、今回の件はどう考えても、小沢氏、ひいては
民主党潰(つぶ)し、少なくとも民主党のイメージダウンを狙った
世論操作、世論誘導、という印象を拭いさることは難しい。
田原総一朗氏も、
「検察はおかしい。断固、小沢氏を支持する。ただし、それは
 法的に個人で戦うべきもので、政権交代を考えるなら、
 代表を降りるべき。いや、もう小沢氏はとっくにそれは考えて
 おり、タイミングをみているだけだろう」、と
述べている。

論理的には「問題無いから代表辞任はしない」というのは正論
ではあるのだが、世論、特に選挙にからむと、どうしても世論は
「情緒的」になるので、民主党としては、代表を替えたほうが
良いだろう。
小沢一郎氏というのは「選挙の天才」という。
天才である人が、自分がこのまま現在のポジションに居座った
状態が選挙に好ましいか否かについて理解できないわけはない
ので、とっくに辞任のことは考え済みのはずだ。
天才は、「辞任というカードをどこで使うか」というタイミングを
見ているのだ、と推測できる。

自民党は浮かれている場合では無い。
そもそも、そのような「絶妙なタイミングで」カードをきってきた
場合、現在の「空気は一変する」。
それと、冒頭の私の記述のように、実は、今回のことが
あろうと無かろうと、
「民主党が政権をとるなら、党主は別の人がいいなあ」と
思っている人も決して少なくはないので、そのことからしても
実は決して、「民主党にとって逆風ということでは必ずしもない」
のだ。そのことを自民党は十分理解しないと、自民党にとっては
「とんだことになる」かと思う。

いずれにしても、今回の検察の行動は結果的には相当な確率で
「勇み足」、もっと言うと、「失敗」に終わると思う。

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