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2009年1月30日 (金)

日本経済新聞や一部の自民党議員の論調が少し変わってきた

今週発売された「週刊ポスト」が、トップ記事として、
「御手洗経団連よ、土光さんが泣いている」というタイトルの
もと、副題として、「雇用不安のA級戦犯」、としたことには
驚きと快哉を禁じ得ない。
「財界天皇」の地位を自負する人間にとって、どんな内容、
どんな事情であれ、「A級戦犯」呼ばわりされることは個人の
名誉に関しては、「最大の屈辱」ではないか、と想像するが、
まあ、ある意味当然であるからご本人の不徳のいたすところ
とすべきかと思う。

それにしても、「週刊ポスト」の発行元の小学館が「スゴイ」。
これは、「株式を公開(上場)していない強みでもあるな」と
思う。最近は出版社でも幻冬舎とか上場企業が増えてきて
いるが、さすがに上場していると、仮に直接、経団連上層部と
接触が無くても、さすがに「そこまでは言い難い」のではないか、
と想像できる。
だからあの見出しは、「未上場企業にしてできること」とも
言えなくもない。

さて、逆に財界首脳による「暴言」といえば、前任の奥田碩、
トヨタ自動車相談役(日本経団連名誉会長)が、
2008年11月12日、自身が座長と務める、
「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の席上で、
テレビの年金報道などについて、
「厚労省叩きは異常な話。正直言ってマスコミに報復して
 やろうかな。スポンサーを降りるとかはやり方がある」、と
発言して、顰蹙(ひんしゅく)を買った。
しかも結果的に、トヨタが「ああなる直前」でもあり、
「あんなこと言ってるような油断と驕り(おごり)があるから、
 トヨタが、あんなことになるんだよ」、というイヤミも、
結構、後日、多くの人が言っていたものだった。


さて、また前置きが長くなってしまった。
30日の日本経済新聞の朝刊第一面で、「ザ厚労省」の
「軸を見失った雇用政策」という文は、これまでの「財界寄り」
の雇用解説が多かった同紙としてはやや方向転換とも
言えなくもない、あるい意味で「常識的」な内容で、
朝日新聞や東京新聞が書いているような雇用状況の問題追及を
「まともに」書いた、最近では珍しい内容だった。
大村厚労副大臣と湯浅誠さんの交渉(折衝)状況を伝えるフォト
とともに、大村議員のコメントを載せ、また、どの全国紙もとっくに
書いてはいるが、現状の客観的な分析も遅ればせながら記載して
いる。ようやく、日経新聞もこの国の昨今の「雇用状況」は
「タダ事で無い」と気づき始めたようだ。
セーフティネットの不備について、「穴だらけの制度運用では、
(中略)人口が減り、働き手が減る、日本の大問題だ」とし、
「雇用保さえ適用されない短期間雇用の非正規労働者への
 対処が後手に回った行政の不作為」に言及している。
ここ1か月間の日経にはあまり見れなかった論調だ。
ただ、まだ甘いな、と思うのは、
「自由で健全な企業競争で雇用を築く感覚を忘れてはいけない」
との言は(正論ではあるが)、今の情勢においては、まだ、
「人ごと的」に思えるし、
「厚すぎる安全網が、職探しや自立の意欲を損ねては本末転倒」
というところなどは、「湯浅さんの本を読んで、もっと勉強しろよ」
と言いたくなる。
そんな「怠ける心理」などとはほど遠いところにいて、皆真剣に
働きたい気持ちでいる人達のことが、「反貧困」にはしっかりと
説得力をもって書かれていることをまだ知らないんだ、
それも日経新聞の記者、という、客観的には、
「日本において最も経済事情、雇用事情、社会事情を分析して
 理解していなかればならないはずの立場の人が」、
と思ってしまう。もっと勉強して欲しい。
それでも、全体的には年初の、派遣問題にいささか冷ややかな
立場をとっていた同紙から比べると、少しずつ、しかし確実に
変化して来てはいると思う。

ところで、この日、参議員本会議における代表質問で、
自民党の尾辻秀久氏は、檀上で、
「新自由主義が間違っていたとはもはや明らか」とし、
その小泉・竹中時代の「遺物」であるところの、
「規制改革会議」と「経済財政諮問会議」の廃止を求めたことは
驚きで、自民党の中から、完全に「小泉・竹中政策を葬る」流れ
が顕著になったと言える。
尾辻氏は「反貧困」の中で湯浅氏が、「自民党の中では、
雇用問題にもっとも理解のある1人」と紹介しているように、
真面目に現状を研究し、対応している人の1人であることは
知っていたが、この日の発言は、先述の
「週刊ポスト」誌の「雇用不安のA級戦犯」とともに、
注目に値するものだと思う。

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