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2009年1月25日 (日)

チェ・ゲバラの見たヒロシマ

何年か前、ヤンキー系(?)のタレント、鈴木紗理奈さんが
「チェ・ゲバラが好き」というのをテレビで発言するのを聞き、
とても驚いたものだ。
失礼ながらその「ヤンキー」ぽい彼女と、ゲバラとの間に
ある、時代、場所、何よりもキャラクターにおける「ギャップ」
に驚いたのだが、もっとも彼女は英語が好きだというし、
実際、日常会話には困らないレベルばあるようなので、
北米や中南米の文化や政治等に関心があるのだろう。

ジョン・レノンをして、(当時)「世界で最もカッコイイ男」と
いわしめたゲバラ。
今、映画も2部作で順次公開され始め、私は体調の関係で
後日の鑑賞となるが、23日の「報道ステーション」では、
1959年にゲバラが来日していたことを伝えるコーナーが
印象的だった。
当時はまだ海外では有名で無かったこともあり、来日と
いってもそれほど注目されたわけではなかった。
予定に無かったが、彼は「広島に行きたい」と言いだし、急遽
訪ねたという。原爆ドームや記念館の展示物等に強い衝撃を
受けたゲバラは、「これからはヒロシマを我々も愛していこう」
と語り、帰国したという。

広島の衝撃をカストロに伝え、以後、キューバの学校教科書
には原爆投下について記載されるようになった。
だから、日本のバカギャルが8月6日や9日あるいは15日の
意味を知らなくても、キューバの子供に8月6日は?と聞くと、
「ヒロシマに原爆が落とされた日」という答えが返ってくる。

医師でもあったゲバラはキューバの医療対策に力を注ぐ。
現在も決して経済的に豊かではない同国において、人口に
対する医師の数の多さ、充実度は先進国に全く遜色なく、
大学まで無料の教育制度による教育水準の高いことは、
最近、「懺悔の書」として話題になっている中谷巌氏の
「資本主義はなぜ自壊したのか」にも書かれている。
ちなみに、この中谷氏の本は、昨今のアメリカ、日本等に
生じた状況が極めて解りやすく書かれていて、昨今は
この関係の優秀な書物も多く出版される中にあっても
とりわけお薦めの本である。

さて、ゲバラが時と地域を超えていまだに強く人を魅了する
のは、たぶんマルクス主義がどうこうということより、彼の
目指したものが、常に人間の幸福とは何かということに立脚した
ところからの、それも有言実行という果敢な行動を伴っての実践
にあったことにあるのだろう、と想像する。
「世界で最もカッコイイ男ゲバラ」を、今、一番「超えたい」と
思っている人は、もしかしたら、オバマ大統領なのかも
しれない。

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