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2009年1月27日 (火)

ガザに関して、イスラエルは言い訳できない

予想はされたとはいえ、オバマ大統領が就任翌日のスピーチの
中で、イスラエルを擁護したのはやはり少し残念ではあった。
もっとも同国のこれまでの立場から言えば、ごく当たり前のこと
に違いない。
かくいう私も学生のころから、パレスチナ問題に関しては、
イスラエルに同情的な感情を持っていた。
専攻した国際関係論のゼミの中でも、先生や学友の多くは
アラブ人によるパレスチナ居住権に、より強いシンパシーを
持っていて、主任教授はとてもレベラルで、反権力意識も
ある、良い意味でバランス感覚抜群の立派な先生ではあったが、
こと、この問題に関してはそのクラスにおいてさえ、当時の世情
も加えて、ちょっと「親イスラエル」的なことは言い難い雰囲気を
感じたものだった。

私の考えは単純で、イスラエルの成り立ちが大国の勝手な思惑
に操られてのものという点や、ナチ体制下を含むあれほど苦難の
歴史を歩んで来ているのだから、ユダヤ人達が集まりたい、と
して建国した意思を尊重して何が悪いのか?、という点と、
アラブ擁護派の人々の多くは、イスラエルを非難はするが、
「では、互いに良い道筋はどう考えるのか?」という点で、
将来の相互間の好ましい提案を同時に提言する人がとても少ない
ように思え、その点に不満があったこと、ということだった。

しかし、それはともかく、今回のガザ地区に対するイスラエルの
無差別テロ爆撃は何ともヒドイ話で、「怨念、復讐の連鎖」が
これでまたまた続いてしまうことは否定しようもなく、
イスラエルは批難されて当然であり、全く困ったことだと、
ただただ呆れ、閉口してしまう。

ウィーンのニューイヤーコンサートで、バレンボイム氏が
「中東に平和を」とスピーチした日から日を置かずしての空爆は
断じて許されるべきものではない。
バレンボイム氏は、イスラエルフィルと(ナチ時代以降、
「反ユダヤ主義者」だったとされ、ユダヤ人にとって忌み嫌う
「タブー」となってしまった作曲家)ワーグナーの曲を、
なんとかプログラムに置いて演奏する努力をして来た人だし、
数年前は、パレスチナ地区のアラブ人とイスラエル国内の
ユダヤ人による合同の臨設オーケストラを組織して演奏会を
開催するなど、民間レベルにおける「融和」を積極的に実践
してきていることを知っている人も多いだろう。
なお、クラシックファンで、バレンボイム氏のそうした努力を
知らない人がいたとしたら、失礼ながら、ちょっと「平和ボケ」
だと思う。
(なお、ワーグナーが本当に反ユダヤ思想の持ち主であったの
 か、少なくとも、ヒトラー=ナチスが進めたほどの極端な思想
 を持ってはいたわけではなかったはずだ、等々の点は
 長くなるので、ここでは触れないこととする。
 なお、ヒトラーが「ワーグナー大好き人間」であったことは
 言うまでもなく有名な話で、ワーグナー家も当然、彼の
 政権下において篤く保護されたことは歴史的事実である)

さて、オバマ大統領は「協調」、「対話」路線を表明したのだ
から、今後、これまでの親イスラエル政策だけにこだわらず、
新たな展開を生み出す、生じさせる対策を打ち出し、
踏み出して欲しいものだ。

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