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2009年1月27日 (火)

臼木あいさん 「B→C」リサイタル

東京オペラシティのリサイタルホール(小ホール)を使っての
財団法人 東京オペラシティ文化財団が新人の登竜門的な
リサイタルのシリーズを、「B→C」と題して何年も前から開催
している。
「B」はバッハ、「C」はコンテポラリーすわなち現代曲を意味し、
文字通り、古典から現代までの時代からそれぞれ少しずつ
曲を選択して演奏する、というもの。
器楽、声楽等を問わず、月1回ほどのペースで開催されている。

臼木あいさんは既にNHKのニューイヤーオペラ3年連続出演等
大変な活躍をされているので、若いといっても「新人」という
のではないが、この演奏会は今述べたような独特のコンセプトを
持ったものだし、今活躍中の声楽家の中では、幸田浩子さんも
林美智子さんもここで歌ったし、知る人ぞ知る、というか、とにかく
ここ数年、特に注目される演奏会の1つとなっている。

仕事の関係で、前半のバッハとシューベルトが聴けなかったのは
残念だった。本人いわく、「力を入れて勉強してきた」とのこと
だったので。またの機会を楽しみにしたい。
後半は、1957年没のコルンゴルド、1968年没の
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ、1963年没のプーランク
のほか、NHKニューイヤーオペラで幸田浩子さんが歌った
オッフェンバックの「小鳥はあかしでの木に止まり」、それと
日本人に作詩、作曲を依嘱し、今村佳枝作詩、山田香作曲の
作品を2曲、という意欲的なものだった。
日本人によるものは、とかくありがちな無調でやたら難しい、と
いうものではなく、ユニークで2曲目などはとてもユーモラスな
ものだった。

ステージと客席がほとんど段差の無いスペースなので、
ここでの演奏会はとても「アットホーム」になるものが多いが、
この日の臼木さんの演奏会もまさにそうで、まるで、幾分
大きめの「ホームコンサート」の雰囲気が印象的だった。
彼女はもう完全に「コアなファン」を掴んだと言ってよいだろう。
何もこの日、足を運んだのは、昔からの知人や関係者だけと
いうのではなく、しかし、それでも雰囲気的には良い意味で
そのような印象が得られる、という感じがとても良かった。
私は悪性感冒の「病みあがり」だし、場所がノド、という
もっとも「うつしては申し訳ない部分の炎症」の回復直後
だったので、挨拶は控えさせていただいて、終演後は
早々に会場を後にした。

それにしても、この日は他に、チェロの長谷川陽子さんの
リサイタル、山田晃子さんが東京都交響楽団と一柳慧さん
のヴァイオリン協奏曲を弾くコンサートと、という具合に
3つも行きたい演奏会が重なってしまったことは、
3人にご縁のある人間にとっては辛いことだった。

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