« 「論争 若者論」 仲正氏に対する疑問と反論 | トップページ | いわゆる「オピニオン雑誌」等の不思議 »

2008年12月30日 (火)

いろいろな声や動きが出てきている

今、いろいろな人が発言し出している。例えば、
派遣切りなどを打ち出しているトヨタ自動車やキャノン等の
大手企業16社の内部留保(企業内貯金)の合計金額は
33兆6,000億円になるとのことで、
「それを今使うことで、無茶な「切り捨て」をやめよ。
 今、使わなくて、いつ使うのか?」とか、
「正社員の全体の賃金を下げてでも、派遣を含めた雇用
 体制を守ることこそ、日ごろ、これまで大手がPRしていた
 真の「CSR(社会的貢献)」というものだ。
 そうでないら、CSRなんて言うな」、とか、
「これほど、雇用全体のシステムや状況の危機が言われて
 いるのに、1人平均6,000円の賃上げえを要求しようと
 している「連合」は何を考えているのか?
 事の深刻さが理解できていないのではないか?
 しかも、先日、高木剛会長は、「労働者派遣法などの
 規制緩和を阻止できなかったのは失敗」と反省の見解を
 述べたばかりではないか。正社員の賃上げよりも、
 非正規を含む雇用全体の問題に取り組め」、などなど。

全てもっともな意見だと思う。
もちろん、そうは言っても、企業には個別の事情が在ることも
また当然の事実ではあるで、全てを一般論で考えることは
できないにしても、さすがに、「便乗切り(リストラ)」は
論外として多くの人の批判を待つまでもなく、企業は
できうる限りの誠実な、ヒューマンな対応ができるか否かで、
その後の(数年後の)、その企業に対する「評価」が決まる
とも言えるのではないか、と思う。

私の友人などは、「トヨタは一流、なんて、大ウソだったね」
と言ってるし、そうした「声」は今、重要な「声」として
企業は受け止めるべき思われる。

ちなみに、友人がそう言った意味は、単に企業の「倫理」、
「モラル」のことを言っただけではない。要するに、
「為替が1円円安になったら、億単位の損失になる、と
 言い訳、泣き事言っているが、そんなことは、
 円が変動相場制に移行した1973年から判っている
 ことではないか。そんな、最大のリスクに対して、
 今だにリスクヘッジの根本的な対策ができていない
 ようでは、とても一流とは言えない。場当たり的な経営に
 過ぎない」、と言っているのだ。
それ自体はしごくもっともな言い分だ。 


経済同友会終身幹事の品川正治(まさじ)さんは、
「配当や役員報酬を増やすことばかり考え、従業員の賃金を
 ないがしろにしてきたアメリカ型経営から脱却し、日本の
 状況における、日本の企業に相応しい体制、対応を採れ」
と強調している。

政府が遅ればせながら出そうとしている雇用維持対策の中の
「派遣社員を正社員として雇用した企業に、1人当たり、
 最大100万円を支給」という点がどれだけ効果があるかは
不明ではあるが、そうした案が出される前に、例えば、
1.ダンボール最大手のレンゴーは、グループ内の
 約1,000人の派遣社員を来年4月から本社の正社員と
 することを決定しているし、
2.ワタベウェディングの子会社のメルパルクも同様の対応を
 表明。
3.日ごろ人手不足であるはずの外食産業でも、「白木屋」
 を展開するモンテローザが、近く正社員としての採用を強化
 する、としている。
4.また、進学塾の学究社も、「派遣切りで仕事を失った人を
 対象に、臨時職員としての採用を行いたい」と表明、等々、
企業によって、あるいは自治体によっても、ようやく様々な
積極的な動きが出てきている。

« 「論争 若者論」 仲正氏に対する疑問と反論 | トップページ | いわゆる「オピニオン雑誌」等の不思議 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック