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2008年6月 1日 (日)

ニイウスコー、アスキーソリューションズの失敗に見るコンプライアンスの重要性

民事再生手続き中の、システム開発会社、ニイウスコーが、
6月1日付で、東証第二部の上場が廃止された。

2008年4月30日、東京地方裁判所に民事再生手続きの開始
を申し立てたのは、同年2月、「内部告発」により、粉飾決算の
疑惑が浮上し、調査委員会が、旧経営陣が行った不適切な
会計処理を調査した結果、過去5年間の累計で、総額、実に
682億円の「水増し売上高」が発覚。
過去5年間の財務諸表を訂正した結果、2008年6月期の
中間決算は連結自己資本が278億円の債務超過になったことに
よったものだった。

過去5期の調査結果、56取引において売上金総額682億円の
「不適切な取引」によるもの。
具体的には、「実態のないとみられるスルー取引」や
「リース契約を利用した不適切な循環取引」、
「売り上げの先行計上とその後の失注処理、買戻しによる
 循環取引」など。

その後、昨年11月に三菱東京UFJ系のファンド会社が出資
するなどして、再建を目指していた矢先のことの「上場廃止」。

さすがに、三菱系グループも「助けるに値しない」と判断し、
その結果、株価においては、先述のファンド支援表明時には
終値で、15,690円を付けたのに、5月29日の終値は、その
約 150分の1の、わずか 99円。
わずか、半年後に、ですよ。
「This is 株」。 「This is 不正行為の結果」、です。

ちなみに、06年12月決算内容を公表=開示する直前の
株価は 7万円を超えていたが、07年初頭の開示後、
2ヵ月後には3~4万円台。
繰り返しますが、ここから、約1年半後の上場廃止直前の
株価は、7万円から計算すると、700分の1、ということです。

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その廃止の前、5月23日には、大証ヘラクレス市場に上場
していた、システム開発会社、
株式会社アスキーソリューションズが、上場廃止となった。

青年実業家の「はしり」の西和彦氏が、塚本慶一郎氏と
起こした有名企業「アスキー」の流れをくむ会社。
(西さんは、ソフトバンクの孫さんが出てきてからは、ほとんど
 「忘れられた」存在になってしまったが)

2006年4月に上場したが、そのときの「有価証券届出書」と、
2007年3月期まで、二期にわたる「有価証券報告書」に、
「売上高の架空計上」をした責をとらされた。

特に前者は、「有り得ない、とんでもない」ことで、
実際、新興市場が出揃った2000年以降、上場時の
「目論見書」(説明省略)の虚偽記載による上場廃止は史上初
とのこと。

06年9月中間期に、トーマツ監査法人が「指摘」して一端修正が
入ったが、その後の不正は見抜けず、結局、07年10月、
「証券取引等監視委員会」の調査が入り、不正をあばいた。

大阪証券取引所の上場審査部は、
「不正行為がいわば、取引先と「結託」されていた場合は、
 見抜くのは難しい」、との「言い訳」。
主幹事証券(説明省略)は、もちろん責任「大」。

なお、上場時の株価、初値=188万円。
廃止2日前の終値は、3,540円。
わずか、約2年間で、実に531分の1、に下落。
「This is 株」。 「This is 不正行為の結果」。

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要するに、「上場に値しない会社が上場した」ということに
尽きる。
反論者は言うだろう。「技術はあった。立派な人材もいた」、
「利益だって、これから立ち直せば何とか出てきただろうに」
と。
だが、昨今、とにかく、「不正行為」、それが生じてまうような
「組織力の無さ」、
「組織という概念の無さ=オーナーによる「恣意的な」組織」
という、極めて、脆弱で、遵法精神の希薄な企業が、
「市場から排除される」のは道理、自明の理、であることは
明白だ。

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