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2008年5月19日 (月)

人のメールを盗み見る行為は犯罪

ケビン・シトニック、という「面白い人」が来日している。
「元・ハッカー」。FBIのコンピュータ内にもあっさり進入して話題に
なり、当然、その後逮捕された、という「経歴」の持ち主。

根っからの「ワル」ではなくて、そういうセンス、いわば「趣味の
レベル」があまりにもハイレベルな域を獲得してしまったため、
ある種の「偶然」、「いたずら」による行為だったようで、
今はなんと、そうしたノウハウを活かし、セキュリティのプロ
として、また、当のFBIの協力者として、講演等で活躍している
ようだ。

彼を紹介したTBSの番組では、AさんからBさんに送信した
はずのメールが、彼の操作で、彼が見れている、という状況を
示して解説していた。
こうした行為は、「不正アクセス禁止法」違反により、
1年以下の懲役または50万円以下の罰金、という、
「れっきとした犯罪」だ。
このことを記憶していただいたうえで、次の問題提起をして
みたい。別に「実話」ということではない(と思うが・・・)。

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さて、多分、今、多くの企業では、
「外部への無断の「添付メール」は禁止」とか、許可が無いと
ダメ」とか、一定の拘束をかけているのが、むしろ今では
当たり前のように、どこでもなされているかもしれないし、
ある意味では当然の行為(=産業スパイの排除、機密漏洩の
防止)だと思う。

だが、ちょっと「ひねって」、次のような場合を考えてみよう。


「添付」ではなく、普通のメールに関して、会社とか、何かの
組織で、例えば、Bさんという人が「内部通報制度」を利用する
なりして(正当な意図をもって)
「Aさんの様子が怪しいから、彼の外部宛てはもちろん、
 社内へのメールも、宛先や内容を把握しておきたいから、
 ストップではなく、自分に(Bさんに)それを転送、あるいは
 何らかの方法で知らせてくれ」、
という「公の、けれど秘密裏の」要請を、もし、Bさんが、
内部通報制度の受付先担当者や役員等の偉い人等に
「了解を得て」、Cさんという技術者に、そうした要請した場合は
多分、そういうことは技術的に可能だろうから、
先述の権限者の(公の)了解を得ていたら、それなりに
プライバシー侵害とかの責を問われることはないとは思う。

しかし、これがもし、そうした、「正当な理由」や
「公の手続き」等がなく、極端に言えば、BさんがAさんを
「嫌いで」とか、「個人的な感情で、信用できないから」という
「自己都合根拠理由」から、あるいは、「何かを掴んでやろう」
とか、「貶める材料を得よう」、などという、ちょっと「よこシマな」、
そしてそれは明らかに「僭越で」、「傲慢で」、
「権力のハキ違い」等々の要因から、先述の要請を
「個人的に」」Cさんという技術者に依頼した場合はどうだろう?

これは限りなく「犯罪」に近い行為、と言えそうで、しかも、
Aさんはスパイでも何でもなく、そして何ら不正事実が無い
にも拘わらず、という状況において、そして、Aさんが、
そういうBさんの行為を知ってしまった場合は、
「AさんはBさんを告発する権利を当然有している」、と言える
だろう。
だから、この場合のBさんの行為は、明らかに
「限りなく犯罪に近い行為」であり、少なくとも相当な悪意の
レベルでの越権行為、ということは言えると思う。

だから(したがって)、こうした「個人的感情による越権行為」
に対しては、組織内の内部監査部門の人には当然、
「調査する権利があり」、あるいは、
「調査しなければならない義務がある」とも言えるだろう。
また、調査者は、法令遵守の精神のもと、
そうした過ちを周辺関係者(社員等)にさせないように、
普段からキチンとした「指導」をしておくことも必要なこと
だろうと言える。

どんな状況下や、立場、組織状況でも、許される行為と
そうでない行為は当然ある。

ちなみに、技術者Cさんが、Bさんを守るために「ログ」
(=作業上の操作履歴)を廃棄することは有りうるだろうが、
有能な調査人なら、様々な方法で、それを「追求」することは
ある程度は可能である。
そして、もし、Cさんも「そこまでしてしまったとしたら」、
その場合は、Cさんも「共犯」もしくは「「幇助」の罪、
責を負うことになる。
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たまには、こういう、「スリリングな」話題もいいだろう。
ちなみに、日本にも、昭和30年代~40年代くらいは、
いわゆる「産業スパイ」は、どの業界にも、当たり前の様に
いたらしいが、昨今はどうなのだろう?

逆に、セキュリティ技術の進歩で「減少」しているのかも
しれない、という想像はできる。

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