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2008年3月 5日 (水)

デイトレーダー雑感

経済産業省の北畑隆生事務次官が、今年1月の某講演会で、
いわゆるデイトレーダー、すなわち、
「インターネットなどで株式の売買を短期間に繰り返す個人投資家」
について、こう、評したという。いわく、

「バカで浮気で無責任。経営にまったく関心がない。本当は競輪場
か、競馬場に行っていた人が、パソコンを使って証券市場に来た
最も堕落した株主の典型だ。バカで浮気で無責任というやつです
から、会社の重要な議決権を与える必要はない」

(として、デイトレーダーに適した株式として、配当を優遇する代わり
 に議決権の無い「無議決権株式」という株式の解禁に言及した)

このことで、結構、「波」が立っていた。最近は「収まった」ようだが。

「波」の一例として、2月15日の朝日新聞「声」の欄に、
30代の男性だったと思うが (以下、X氏、と言おう)、
「デイトレーダーだって勉強している。気の休まらない戦いをして
  いる。また、競輪・競馬をやる人にも失礼。
  こんな事務次官は早々に更迭せよ」、という、
たいそう激しい抗議文が掲載された。

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役人の肩を持つのは私のキャラではない。
しかし、敢えて、X氏に反論してみよう。
少なくとも、X氏の投稿文を読んだ際、私は大きな「違和感」を
覚えたのは偽りの無い事実だからだ。
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「デイトレーダーは「健全」か?」

経済産業省の事務次官によるデイトレーダーに対する侮蔑的な
発言に対する批判文が先日掲載された。
確かに人や立場により事情が異なるデイトレーダーを「ひとくくり」
にして論じた点と言葉使いは適切さを欠いており、その点では
非難されて当然だが、当事務次官は謝罪したし、講演内容は
企業買収防衛策や株主の権利、といったことにあったようだ。
ただ、次官の言う 「デイトレーダーに適した株式」という概念や発想
自体は無意味で、自由な経済行為の観点からも非現実的だ。

デイトレーダーは機関投資家等の法人の株式運用部隊と個人とに
分かれ、後者はパソコンの普及と2000年前後の「ITバブル」前後
に急増加し、次官が批判したのは後者だろう。

先日の投書者は、「丁か半かの博打ではない」、というが、
少なくとも短期売買で利益を上げることにしか関心の無いトレーダー
による株式売買行為は 「違法でないだけの博打行為(?)に
限りなく近い行為」だと思うし、それを一番よく認識しているのは、
当のデイトレーダーのはずだ。
「一時の気も休まらない日々を送っている」のは当然の業(ごう)で
あり、「投資対象の会社経営に関心や好意を持っているかさえ、
極めて疑問」だ。

重要なことは、インサイダー取引防止強化や、(発行・上場しようと
する会社によるというより、主導する主幹事証券の「エゴ」による)
上場後すぐに株価が下落するような「高値すぎる公募価格設定」を
認めない等の「上場審査の厳正化」と、「デイトレーダーの短期売買
による相場の乱高下を防ぐ対策等の健全な証券市場作りと運営」
ということに尽きると思う。

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