« 女の涙が世界を変えるか?米国大統領選 | トップページ | KALMUS社の楽譜のヒドさ »

2008年1月20日 (日)

経済事象 その3

新年の新聞には、財界(大企業の社長等)の有名な方々の、この
1年間の経済予測が一覧で出る。もちろん、日経平均株価の、
最高最低のレンジを含めた予想だが、大抵は、「常識的な」内容に
留まることは、大企業や有名な人であればあるほどそうなりがち
なのはやむを得ないかもしれない。
本音では実はもう少しい違うことを考えて(推測して)いても、社内
向けならともかく、公には有名な人、大企業の重鎮であればある
ほど、社会的影響力に配慮して、「遠慮」したコメントをされている
場合も、人によってはあるのだろうな、と拝察する。


それは承知のうえで、特に株価予想を見たときの私の
「声にはしない第一声」すなわち感想は、
 「甘いな」、の一言だった。

多くの名士諸氏は、サブプライムローン問題を軽く考えすぎている
ように思える。もちろん、根が「浅い」ことを期待したいが、それは
単なる「期待」に過ぎない。

実際、先日、日経平均は私の予想どおり、1月早々に13,000円代に
入ったし、12,000代もあると私は見ている(ハズレますように)。

米国シティグループの損質は2兆5千億円、メリルリンチ証券も
2兆円を超えるのではないか、とされている。
その、メリルリンチが、更なる損失予想に対して、増資を発表し、
驚いたことに、日本からも、みずほファイナンシャルグループが支援
し、7,000億円のうちの、1,300億円を出資(拠出)する、という。

おいおい、危険じゃないですか?
それよりも、そもそも、銀行は公的資金という名の税金によって再建
が成されてきたわけで、そういう意味では、
「そんな余裕があるなら税金返せよ」と言われてもしかたがないし、
そうした「ノド元過ぎる前の過去」を、銀行はもっと真剣に考えるべき
だと思う。
余裕が出てきたこと自体は結構なことではあるが、この出資は、
(私は今は同社の株主ではないが)私が株主だったら、
「必ず反対する」。「他人」を支援している余裕あるのですか?、と。

そんな「余裕」があるなら、休日や就業時間外でのATM利用の際に
取られる(銀行としては「収益」を得ている)「時間外手数料」などと
いう、バカなことを止めてください。
日本国民を「ナメ過ぎ」。


「危険」に話を戻す。
1980年代の金融情勢。
既に、それに先立ち、ウズラ・ヴォーゲル氏は
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を著していたが、当時の我々学生は
冷笑していたものだ。
ところが、(私も含めてと言ってもよいけど)「バブル期」は確かに、
「ずっとこのまま好景気が続く」と「なんとなく」思っていたのも事実
で、否定はしない。私自身の反省も含めて。

しかし、それでも、バブルのピ-ク時に一部の論調で存在した
 「日本の時価総額をもってしてアメリカ全土を買える」と、
ハシャギ出した風潮には、さすがに違和感、というか
 「バカじゃない、それって、ただの、今時点での理論上の計算だけ
  の時価総額、という話でしょ。言ってみれば絵に描いたモチと
  あまり変わらないでしょ」と、思ったものだった。

そして、実際、「絶対に潰れない」と思われていた大銀行や証券の
いくつかは本当に「潰れた」のだ。

1980年代前後、いやそれよりずっと以前から、アメリカ、とうか、
世界の証券の王者のように言われていた、メリルリンチ証券が
潰れない保証って、どこにあるのですか?

« 女の涙が世界を変えるか?米国大統領選 | トップページ | KALMUS社の楽譜のヒドさ »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック