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2008年1月19日 (土)

いくつかの経済事象その2

大田経済財政担当大臣の国会での演説、
「日本はもはや「経済は一流」ではない」が話題となっているが、
当たり前の話で、驚いたりしているほうがおかしい。

役人の汚職、簡易で短時間でも高額報酬のお役所があったり、
だいたい、自殺者が毎年3万人を超えている国家が、
「一流であるわけがない」のだ。


仮に、「一流」の時代があったと仮定したとしても、
敢えて、逆説的に言うなら、1990年代後半、アメリカ的な勤務
労務、報酬体系を「是」として導入し、年功序列を排除した瞬間
から、日本は3流以下に堕ちた。
敗戦から、昭和ヒトケタ世代前後の人たちが、どんなに外国等から
「社会主義国家より社会主義的」と揶揄されようが、軍隊的、
タテ割社会と批判されようが、実はそれこそが、「強い日本」の
象徴であったのであり、そういう社会を造ってきた「先輩」には、
批判を超えたところにプライドを持っていた。

しかし、先述のような、「グローバリズム」などという、わけの解らぬ、
というより「アメリカの陰謀」にすぎない、言葉だけカッコイイかの
ような御旗に 日本が追随したこと、加えて、年金問題に象徴され
るように、日本人が暗黙の、いわば「性善説的な」心情から、
「まじめな日本人の典型」としてイメージしていた 役人や警察官
等々が、いかに「ダメ」になったか、という大いなる失望感、絶望感
がこの国を覆ってしまったことは、現在の「日本の元気のなさ」の
大きな要因となっているとも言える。


今月の日経夕刊のコラム「あすへの話題」を書いているのは、現職
の防衛大学校長の五百旗頭 真(いおきべ まこと)さんだが、
毎週実に示唆に富んだ文を書いておられていて、勉強になる。

1月11日は、ロシアと中国の経済発展と「格差」に触れ、それと
対比する意味合いで、日本の戦後の経済発展は、決して現在の
中国やロシア等で見られるような極端な「格差」はほとんど生じ
させないかたちで歩んで来た点を指摘し、いわゆる、
「一億総中流」と言われた時代を創り出した要因を3つ、
(明らかに肯定的な意味で)指摘している。

①「累進所得税」、②「春闘方式」、③「農家への手厚い保護政策」

そして氏は、
「戦後日本は「格差の少ない豊かさ」という歴史の例外を生み出し
 た。そのことを日本人はもっと誇ってとよいと思う。」

と書いている。

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