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2007年8月12日 (日)

神尾真由子さん フェスタ最終日

ミューザ川崎で行われていた、「フェスタ サマー ミューザ」の
最終日、大友直人指揮、東京交響楽団の演奏会に行く。
東響はこの素敵なホールをホームグランドとしているので、
初日(7月25日)と、この最終日を受け持ったかたち。

曲は全てフランスもの特集で、この猛暑の中、清涼感ある
オーケストレーションが多いフランスものは好ましい。
1.ベルリオーズ「ハンガリー行進曲」
2.ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
3.ペレグリ「クリサンド」
4.サン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」
5.ラベル「ダフニスとクロエ第2組曲」

きっかけは、ラベルの得意な大友さんの「ダフニス」を久しぶりに
聴いてみようか、と思ったことで、ソリストの神尾真由子さんは、
先日のチャイコフスキー・コンクール優勝後、恐らく最初の
演奏会かもしれないが、これは「狙った」ものではなく、
チケットを購入したのは同コンクールよりずっと前で、
偶然のラッキーだった。

大友さんはほぼ同世代の人で、彼が学生のときから
彼の才能は知っていた。あのころは、鋭角的で「カッコイイ」
指揮ぶりで、見るからに才能豊かな学生だった。
今は、指揮棒を使わず、エレガントで、落ち着いた指揮をする。
プロになりたてのころは、どういう活動をしていくか悩んだ時期
もあったようだが、今ではすっかり(海外ではなく)日本に重点を
置いて大変な活躍。
自分にふさわしい仕事、活動というものを確信しているのだろうし、
実際、東響や読響、京都市響など、ひっぱりだこだ。

今日の演奏会は、大友氏のMC(解説)を織り交ぜながらのもの。
「牧神」は、とてもゆったりとしたテンポで美しかった。
3曲目の、ペレグリという人は大友さんの友人で、リヨンのオケの
ティンパニ奏者。作曲もしているとので、日本語でいう「さなぎ」と
いう曲を演奏。冒頭や最後は美しい(映画音楽的な)音楽だが、
中間部は、いろいろな作曲家の曲の一節が出てくる。
でも、「いたずら」にしてはちゃんと真面目に構成されていて、
決してシラケたりはしないで、楽しめる作品だった。
大友氏の解説にもあったが、何人(何曲)出てくるか判らないくらい
沢山出てくる。
ベートーヴェン、マーラー、チャイコフスキー、シューベルト、ラベル、
ブラームス、ストラビンスキー、ムソルグスキー等々。

休憩を挟んで後半、先日、チャイコフスキーコンクールで優勝した
神尾真由子さん。もっとも、彼女の才能は知る人ぞ知る、で、
大友さんも、彼女との初共演は彼女が10歳のときだそうで、
それを聞いた聴衆にどよめきが起きた。
その後、東響とはグラズーノフ、京都市響とはベートーヴェンの
協奏曲で共演されているとのこと。
ただし、今日の、サン=サーンスの3番は彼女としても公の
ステージで弾くこと自体、この日が初めてとのことだった。
曲自体が割と「地味」なので、そう際立った印象の演奏では
なかったものの、安定感と情熱的な奏法は素敵。
そういえば、やや小柄で情熱的に弾くところは庄司紗矢香さんに
似ている。少なくとも、1990年のチャイコフスキーコンクールの覇者、
諏訪内さんとは全く異なるタイプだ。

「ダフニス」第2組曲。ラベルのオーケストレーションの素晴らしさに
あらためて全身で感動した。「天才」の一語に尽きる。
演奏も、大友さんはテンポをゆったりとり、ふくよかで立派だった。
フルート1番だけでなく、ピッコロ(3番)とアルトフルート(4番)も
素敵だった。3人に隠れて、ちょっと「損」な役回りの2番フルートの
女性の音色もとてもステキだった。

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