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2007年6月14日 (木)

日興證券を消滅させた犯人は誰か?

エコノミストで某企業でも社会的な立場にあるX氏と、企業のモラル
とかいろいろなことを雑談していたとき、
「ところで○○○○というのはヒドイ人物だったね」とX氏から
話題を振られ、しばしそのことを話した。
旧日興證券が三菱グループとは組まず、米国シティと組んだとき
の裏事情などだ。○○氏という人物はそのときの日興側の
中心人物で、今は粉飾問題で渦中にある人。
敢えて名前は出さずとも、企業動向に関心がある人なら
誰でも知っている名だ。

X氏いわく、
「結局ね、最終的には経営陣の個人的な金銭的欲望の判断に
 すぎないんだよ。会社のことを考えての判断なんかじゃないね。
 三菱グループと関係を強化しても、いわゆる日本の企業での
 報酬体系としては、大会社の社長でも、年数千万円単位
 でしょ。でも、外資スタイルの体系を導入すれば、
 億単位の役員報酬となる。それが全てだったと言い切っても
 いいくらいだね」

私が応答する。
「当時勢いの増した、成果主義、という言葉は、結局それを正当化
 するための言い訳みたいなものですね。一見もっともらしく、
 カッコイイ言葉ですが、おかげで日本の企業風土に大きな
 問題をもたらせた」

X氏「そう。日本企業が積み上げてきた、ある種の企業文化体系
 を崩壊させる面さえもってしまった」

私「日本的なものが全て良いとはもちろん言わないけど、
 あの風潮は、ひどくギスギスした、せせこましいものを
 もたらせた。若い人にスキル指導をしたら自分の地位や収入
 に影響があるとして継承しない風潮が生じた。
 最近ようやく反省が起きてきて、三井物産の社長が訓示で、
 「目先の10億よりも企業技術や文化の継承こそ重大」と社員に
 呼びかけました」

X氏「ようやく「まとも」な風潮が戻りつつあり、良かったね。
 ところで、役員のみ優遇の報酬体系の会社って、少ないが
 日本にあることはあって、日産がそう。
 役員9人における年間役員報酬は25億円なんて言ってる」

私「ゲッ、ヒドイですね。それじゃ、トヨタに勝てるわけないですね」
  (笑)

それにしても、○○氏のことが、あまねく知られていることに、
あらためて企業人のモラルとかいうことを考えさせられた。
結局、ことに上場会社の場合は「世間様は見ている」のであって、
自分たちの勝手にやりたい放題ということは最終的には色々
な場面で糾弾され得る、ということはあるのだろう。

それから、日興證券というのは、昔、遠山家を中心とした
創業者が起こした会社なのに、たまたまそのとき社長であった
「赤の他人」の○○氏が、「勝手に」「外資に売り渡す」ような
ことが許されるのか?という根本的な問題があるのだ。
○○氏がオーナーなら別だが、いわば
「出世はしたが、しょせんサラリーマン経営者」が、事実上独断で
会社を「売る」という行為は、はたして許されたことだったの
だろうか?という疑問は残る。

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