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2007年4月22日 (日)

金栗四三を表彰したヨーロピアン・スピリットについて

以前、日本テレビで放映されていた番組「知ってるつもり?」は
楽しい番組だった。印象的な回はたくさんあるが、その1つに、
戦前の陸上選手、金栗四三(かなぐり しそう)さんの回がある。
1912年、第5回オリンピック、ストックホルム大会。
マラソン選手として出場した金栗さんは、途中、暑さと疲労で
ダウンして意識を失ったが、民家の人の世話もあって帰国
できたのだが、大会運営委員側としては彼がどうなったかの
詳細は掴みかねていたまま、長い年月が流れた。

1967年、スウェーデンのオリンピック委員会は、
五輪55周年記念式典を準備していく中で彼の「存在」に気づく。
そして、当時75歳になっていた金栗さんを式典に招待し、
競技場に「ゴールテープ」を用意して彼に少し走ってゴールイン
してもらうという場を設けたのだった。

ゴールインについて、ストックホルムの新聞はこう書いたという。
「金栗四三、ゴールイン。タイム、
 54年 8ヶ月、5時間32分20秒3。これをもって、
 第5回オリンピック、ストックホルム大会の、全日程は終了した」

この精神。すごい、素晴らしい。ある種のユーモアを含んだ真に
ヒューマンな気配り。
これこそ、人間主義の最良のスピリッツを感じ、感涙を
禁じ得ない。

金栗さんは、インタビューで答えたという。
「長い道のりでした。この間に、5人の孫ができました・・・。」
金栗さんは、1983年、93歳で永眠された。

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